子育て情報『子どもの身長を伸ばすために知っておきたい【成長スパート】と【予測身長の計算式】』

2020年7月25日 08:13

子どもの身長を伸ばすために知っておきたい【成長スパート】と【予測身長の計算式】

2. エネルギーバランスのとれた十分な食事
毎日の食事は、丈夫な体をつくるためにも、身長を伸ばすためにも欠かせません。成長スパート期は特にカルシウムの吸収率が高くなるので、積極的に摂取していきたいですね。

管理栄養士の新生暁子先生は、成長スパート期の食事で気をつけるポイントを次のようにまとめています。

●骨を強くするカルシウムとマグネシウムの理想的なバランスは2:1
●ビタミンDでカルシウムの吸収を助ける
●たんぱく質と一緒にビタミンCを
●亜鉛で新陳代謝アップ

たとえば、子どもが大好きな具だくさんのカレーなどがおすすめです。肉や魚介類でたんぱく質や亜鉛を、きのこ類に含まれるビタミンD、ビタミンCやミネラルは野菜類で摂取できます。また、カルシウムやマグネシウムが含まれるナッツ類をおやつにすれば、骨を強くする効果が期待できるでしょう。

3.8〜10時間の睡眠
「寝る子は育つ」の言葉通り、睡眠と子どもの成長の関係は切っても切れません。眠っているあいだに分泌される「成長ホルモン」によって骨や筋肉は成長していくため、成長スパート期にはたっぷりと良質な睡眠をとらせるよう意識したいところです。


鯉川先生によると、成長スパート期に必要な睡眠時間は「1日8〜10時間」とのこと。小学校高学年にもなると、学校の宿題や習い事などで毎日忙しく、就寝時間も遅くなりがちです。さらに、学年が上がるにつれて、睡眠時間を削ってでもゲームやSNSに没頭してしまう子が増えます。

睡眠の専門家である文教大学教育学部・成田奈緒子先生は、「小学生なら23時以降、中学生なら午前0時以降に寝ている子どもは、自律神経失調症の症状を訴えるケースが多い」と指摘します。就寝時間が遅くなることで、日中やる気が出ずにぼーっとして過ごしたり、イライラして感情のコントロールができなくなったりするそうです。それにより、身長を伸ばすために必要不可欠な食事や運動がおろそかになることも懸念されるでしょう。

質の高い睡眠は、身長を伸ばす成長ホルモンを分泌するという大きな役割がありますが、それ以上に日中の過ごし方にも強い影響を及ぼすということを忘れてはいけません。朝すっきり目覚めて、しっかりごはんを食べて、学校で勉強と運動を一生懸命こなす体力と活力を蓄えるためにも、睡眠の重要性を改めて考える必要があるでしょう。


もしいま、「子どもの身長が低くて心配……」

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.