子どもの作文にはこれ1冊。親から子への「○○」で、作文能力がメキメキ上がる!
いったい親は何をすれば、どんな言葉をかければ、子どもの作文力を高めてあげられるのでしょう?そんな疑問を解消してくれる1冊をご紹介します。
『魔法の質問で「コトバの力」を伸ばそう親子で取り組む作文教室』
山口拓朗 著/日本能率協会マネジメントセンター (2020/8/1)
こちらは、前述の連載『作文力の伸ばし方講座』がもとになって出来上がった本。子どものなかに眠る作文能力を目覚めさせ、飛躍的に伸ばすための具体的なノウハウがたっぷり詰め込まれた、いわば “作文バイブル” です。
この本のキーワードは、タイトルにもある「質問」。
山口さんは、「子どもの頭のなかには作文を書くための『素材』は十分ある。にもかかわらず作文が書けないのは、その取り出し方を知らないからだ」と言います。「素材」を取り出せれば、作文は断然書きやすくなるとのこと。そこで力を発揮するのが、親から子への「質問」です。
質問されれば、自然と答えを考え始めるもの。その過程で自分の気持ちや考えを言葉にすることになり、子どもは「そうか、こう書けばいいんだな」と気づくことができるのです。
質問力に自信がない親御さんでも、具体的な質問例が豊富に載っていますので大丈夫。また、
- 便利な作文テンプレート
- 表現力を豊かにする、オノマトペや比喩の使い方
- 魅力的な書き出し、締めくくりのコツ
- 子どもが自然と書きたくなるお題の出し方
- 読書感想文の書き方
- タイトルのつけ方
- 原稿用紙の使い方
- 推敲のコツ
など、実践的な内容がもりだくさん!
(※リンク先があるものは、山口さんの連載記事で、一部をご覧になれます)
親から子への「10の質問」で、魅力的な読書感想文になる!
お手本も多数紹介。子どもが見ても楽しい!
子どもの作文にまつわる悩みが一気に解決すること間違いなしの1冊です。
書くことがない! を解消する「オハウタ」の魔法
本では、質問の仕方以外にも、作文能力を高めるコツがいくつも紹介されています。たとえば、作文はもちろん日記にも使える「オハウタ」というテクニック。
「オハウタ」とは、次の4つのことです。
日記に書くことが思いつかないとき、子どもはよくこう言いますよね。
「お母さーん、今日の日記、何書けばいいのー?」
もしそう言われたときには、こうアドバイスしてあげるといいそう。
「今日一日で発見したことをひとつ書いてみよう!」