子育て情報『“ほぼ無意味” な復習をしていませんか? 学習内容をすべて記憶する「正しい復習方法」』

“ほぼ無意味” な復習をしていませんか? 学習内容をすべて記憶する「正しい復習方法」

私も、子どもの頃は復習が大嫌いでした(笑)。最後に、復習のモチベーションアップの秘訣をお教えしましょう。

算数はさまざまな単元を少しずつ積み上げて、より難しい範囲に進んでいく「RPGゲーム」のようなもの。そして、「復習はRPGのレベル上げ」です。私が提供しているRISU算数では、そのことを子どもにわかってもらうためにある仕組みを採用しています。

RISUの問題のクリア条件は50点以上なのですが、50〜99点だと、評価として星3つ中2つがつきます。100点をとるまで、星3つの評価はつきません。100点をとると、星が1つ増える。
この仕組みは、いわば「レベル上げの可視化」です。レベル上げを、子ども自身の目に見える形にすることで、成長を実感しながら復習することができるのです。

こうしたRISU算数の仕組みは、ご家庭での心がけにも応用できます。たとえば、お子さんが復習で100点をとったら、それをめいっぱいほめてあげましょう。90点から100点への点数アップは些細なことに見えるかもしれません。しかし、その10点分をたっぷりほめてあげることが大切です。場合によっては、復習に対してご褒美をあげるのも効果的でしょう。復習の効果を、子どもに気づかせてあげること。
それが、子どもを復習に向かわせるために最も有効な方法なのです。

次回は、自宅学習のさまざまな方法について、統計データを比較しながらご紹介したいと思います。お楽しみに。

『10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方』
今木智隆 著/文響社(2019)
10億件の学習データが教える 理系が得意な子の育て方
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■ 算数塾「RISU」代表・今木智隆先生 インタビュー記事一覧
第1回:子どもを「算数嫌い」にしない大原則。幼児期からできる“算数好きの基礎”の築き方
第2回:子どもが勉強で成果を出せないのは、親の「勘違い」が原因かもしれない
第3回:10億件のデータを調べてわかった、小学生が「ずば抜けて苦手」な算数の単元と例題
第4回:「算数の文章題が苦手」な子どもが、ひねった応用問題でも解けるようになる教育法

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