「思考力・推理力が必要な問題」を楽しめる子どもは何が違うのか
短い時間だと気が散ってしまうタイプにもかかわらず、こまめな学習方法をとってしまったり、あるいは、長時間は集中が続かないタイプなのに、机の前で無意味に時間を過ごしてしまったりなど、自分に合わない勉強スタイルでは、勉強の効率も下がってしまいます。
では自分に合う勉強スタイルはなんなのか?それは、お子さんひとりひとりによって異なり、年齢とともに変化もします。常にそのことを意識し、お子さんのいまの様子をしっかりと把握することが大事です。
「勉強が楽しい」という経験が大切
もうひとつ、算数検定の合格者体験記を読んでいて気がつくことがあります。それは、「勉強を楽しんでいる」ということ。たとえば、RISU算数には「スペシャル問題」と呼ばれる問題があります。これは、普通の算数の問題とは異なり、思考力や推理力が問われる問題で、じっくり考えなければ解くことができません。
じつは、このスペシャル問題を解くことを楽しみにしてRISU算数に取り組む子どもも多いのです。
スペシャル問題はパズルのようなもので、解くのが大変なぶん、解けたときに「できた!」という達成感を味わうことができます。スペシャル問題は、普段の勉強とは異なり、「楽しい」という体験を子どもたちに与えているようなのです。
私が重要だと思うのは、この「楽しい」という経験です。普通、子どもは勉強を「やらなければならないもの」だと認識しています。もちろん、勉強を耐え続けて取り組み続けることも成績を伸ばすひとつの手ではあるのですが、やはりそれではどこかで限界が来てしまいます。ここで、勉強を「楽しい」と思う経験があれば、無理なく勉強を進めることができるわけです。実際に、算数検定合格者の多くの方が、勉強を「楽しんで」やっている様子が見受けられます。
そのために重要なのは、どのように勉強を「楽しい」と思ってもらうのか。
そのためには、RISU算数のスペシャル問題のように、難しい問題を解く楽しさを味わわせてあげるのでもいいでしょう。あるいは、「30分勉強したらゲームを10分やってもいい」などとご褒美を活用するのもひとつの手。ご褒美をあげることに対しては、さまざまな異論もあるでしょうが、ご褒美も使い方によっては効力を発揮します。大事なのは、勉強をどう「楽しんでもらう」のか――。いろいろな工夫を試してみましょう。
子どもの成績アップのために親ができること
さて、ここまで算数検定合格体験記から見えてきた伸びる子どもの特徴をお伝えしてきました。