寝る前に3つ聞くだけ! 1週間で子どもの自己肯定感が上がる “幸福習慣”
お子さまの自己肯定感が低下していると感じたことはありませんか。「どうせ……」という口癖が増えた、なんだか最近元気がないなどの様子が見られるのであれば、子どもの自己肯定感を上げるエクササイズをおすすめします。
1日たった数分でできる「寝る前にその日にあったいいことを3つ書き出す(口に出す)」という、とても簡単な方法です。今回、自己肯定感が下がり気味の小学2年生が実践してみたところ、びっくりするほど自己肯定感が上がったので、そのやり方と効果をみなさんにお伝えします。
「スリー・グッド・シングス」で自己肯定感アップ!
「寝る前にその日にあったいいことを3つ書き出す」ことで自己肯定感を上げる方法は、アメリカの心理学者であるマーティン・セリグマン氏が唱えているもので、「スリー・グッド・シングス」と呼ばれています。
「いいこと」「グッド・シングス」とは、「よかったこと」「嬉しかったこと」「幸せだと感じたこと」。セリグマン氏の研究では、この方法を1週間行なったところ、「幸福度が増進するだけでなく抑うつ度が低下し、しかもその効果が半年後も持続した」という結果が出たそうです。
「幸福学」の第一人者で、『「幸福学」が明らかにした 幸せな人生を送る子どもの育て方』の著者・前野隆司氏(慶応義塾大学大学院教授)も、この「スリー・グッド・シングス」をすすめているひとり。
前野氏いわく、グッド・シングスは書き出さなくても、誰かと伝え合うことでも効果を感じられるとのこと。その際は、「そのときの感情を思い出し、嬉しい気持ちや幸せだと感じたことを再実感する」とより効果が出るようです。
脳が勝手に「いいこと」を探すから、幸せ体質になる
なぜ「寝る前にその日にあったいいことを3つ書き出す」だけで、自己肯定感がアップするのでしょう?理由として、以下のことが挙げられます。
理由1:夜のうちに「自分の気持ちをリセット」できるから
「夜はイヤな出来事を思い出しやすい時間帯」と話すのは、一般社団法人 認知行動療法研修開発センター理事長で精神科医の大野裕氏。そして、そのイヤな気持ちのまま眠りについてしまうと、翌朝まで「負の感情」をもち越してしまうことに……。しかし「スリー・グッド・シングス」を取り入れると、寝る前に気持ちを切り替えられるので、翌日を前向きな気持ちでスタートできるのです。また、寝る前にポジティブな言葉を自分自身にかけると、「心が育つため、自己肯定感が上がる」