「データを扱えない人間」にならないために。データサイエンス力を幼少期から家庭で鍛える!
「データサイエンティスト」という職業をご存じですか?アメリカでは、いま、学生に最も人気の職業です。ICT(Information and Communication Technology)技術の飛躍的進歩で、膨大な量のデータがやり取りされる現在、ビジネスにおけるデータの重要性は増しています。
データを扱う力は、子どもたちの将来を考えるうえで必要不可欠な能力となっているのです。今回はそんな「データサイエンス力」について考えてみましょう。
いま、世界中でデータサイエンティストが求められている
ショッピングサイトを見ているとき、自分の好みに合ったポップアップ広告が表示されることはありませんか。これは、データ分析がなされた結果、広告が表示されているのです。このようにデータを利用して、お店側が販促対策を立てていることは、いまや周知の事実。
インターネットの普及と発展はめざましく、世界の総データの約90%は過去2年間につくられたと推定されるほど、この瞬間もデータはものすごい勢いで増え続けています。
そんななか、「日本のデータ活用教育は、欧米などの海外に比べて約30年遅れている」と話すのは、立正大学データサイエンス学部教授の渡辺美智子氏。時代を牽引するGAFA* の誕生は、データサイエンスに早くから着目し、その開発に取り組んできたアメリカの成果だと、渡辺氏は見ています。
2019年に日本で初めてデータサイエンスを専門的に学べる学部として開設された、滋賀大学データサイエンス学部長の竹村彰通氏も、日本の出遅れた現状を危惧するひとり。「現在では、データサイエンスは国際競争力の源と考えられており、世界中でデータサイエンティストが求められている」と学部長あいさつで述べています。
アメリカではどの業界にもデータサイエンティストの採用枠があるのだそう。竹村氏は、日本でも、データサイエンスの専門知識があればさまざまな分野で活躍できるとし、日本の経済力に大いに貢献できる人材となりうると断言しています。日本もこれからますます「データ重視」になり、「データサイエンティスト」が活躍する時代になっていくようです。
* 世界で影響力をもつIT企業群、Google、Amazon、Facebook(現Meta)、Appleの通称
小1から「データサイエンス学習」は始まっています!
では、データサイエンスについて詳しく見てみましょう。