子どもに長所を伝えると「ぐんぐん伸びる子」に。短所は “すばらしい個性” に変換できる!
「うるさい」「落ち着きがない」「言うことを聞かない」「集中力がない」「朝起きられない」など、つい、子どもの悪い面ばかり気になって、イライラしてしまう親御さんは少なくないでしょう。
でも、お子さまにはいいところもたくさんあるはずです。それに、親御さんから見たら短所に見える個性も、別の誰かから見たら “長所” になるかもしれませんし、10年後にその長所が、お子さまの “強み” になっているかもしれません。
今回は、「子どもの長所の見つけ方」をご紹介します。子どもの長所を見つけて本人に伝えることで、数え切れないほどのメリットがあるようです。いまある長所だけでなく、隠れた長所も見つけてあげましょう。
短所にばかり目がいくのは、わが子とほかの子を比較しているから
子どもの短所ばかりが目についてしまって、毎日叱ってばかり……と悩んでいる方は少なくないはず。
赤ちゃんの頃は、ハイハイする姿、よちよちと歩く姿、転んだ姿でさえもかわいいと感じていたのに、いつの間にか子どもの短所ばかりが気になってしまうのはなぜなのでしょう。
教育専門家の石田勝紀氏は、その理由を、「幼稚園や保育園など集団で過ごす時期に入ると、保護者がだんだんと自分の子どもとまわりの子どもを比較するようになるから」と分析。そして、短所ばかりを気にする親について、子どもに悪影響が出ると警鐘を鳴らしています。
子どもの「らしさ」や「個性」のうち、短所は1/10で、長所が9/10だったとしても、保護者は9の長所には触れず、1の短所に触れてしまいがち。そうなると、子どもは1の短所が自分のすべてだと錯覚してしまって、短所ばかりが気になるようになってしまうんです。
(引用元:ゼットスクエア|子どもの長所の見つけ方、伸ばし方(1))※太字は編集部が施した
どきっとした方も多いかもしれません。けれど、子どもの短所が気になってしまうのは、それだけ子どもの未来を真剣に考えているからですよね。「子どもが将来困らないように、なるべく短所をなくしてあげたい!」と思う親心でしょう。
とはいえ、短所ばかりを指摘するのは、やはりデメリットのほうが多いようです。石田氏は著書『子どもの長所を伸ばす5つの習慣』のなかで、親が子どもの短所ばかりを見つけて叱ることを「短所いじり」と呼び、「短所いじり」を続けていると、子どもの自己肯定感がどんどん下がってしまうと指摘しています。