子どもに長所を伝えると「ぐんぐん伸びる子」に。短所は “すばらしい個性” に変換できる!
そう、親にとっての嬉しい効果とは、「子どもを見る目が変わる」というもの。短所だと思っていたところも、見方によっては長所になるのです。
長所を100個書き出して本人に伝える【やり方&アドバイス】
それでは、やり方とアドバイスを紹介していきましょう。書いている途中で手が止まってしまったときは、親野氏・石川氏・石田氏のアドバイスを参考にしてみてください。
やり方1:子どもの長所を100個書き出すノートに子どもの長所を100個書き出します。丁寧に書く必要はありません。テンポよく書いていきましょう。また、もし100個書けなかったとしても大丈夫。
子どもの長所に気がついたとき、随時、ノートに書き足していけばOKです。
アドバイス1:親にとって嬉しいことは、もちろん長所
「計算が得意」「字が上手」「運動が好き」「ピアノを頑張っている」「弟に優しい」「お手伝いをしてくれる」「おもちゃを片づけられる」など、親にとって嬉しいことを書いてみましょう。ほかにも、子どもが好きなことも長所になります。「絵を描くことが好き」「漢字で書かれた駅名が全部読めるほど、〇〇線が好き」「サッカーが好き」などです。
アドバイス2:親にとって都合が悪いことも長所になる
「(ママの苦手な)ダンゴムシを見つけるのが上手」「意志が強い。絶対に意見を曲げない」「高いところに登ることが好き(危ない!)」「都合が悪くなると、お笑い芸人のマネをするところ」のように、親にとって都合が悪いことであっても長所になります。視点を変えてみると、 “生きていくうえで必要な能力になりそう” だと思いませんか?
アドバイス3:短所を長所に「変換」してみる
「飽きっぽい→好奇心旺盛」「神経質→細かいことによく気がつく」など、短所を長所に変換してみてください。すると、短所だと思っていた欠点が、「寝る直前に宿題をやるときの集中力がすごい」「叱られてもすぐに忘れて復活する回復力」「やりたくないことをやらずにすませる技をもっている」といった、 “すばらしい個性” に変わります。
アドバイス4:一歩下がり法で長所を見つける
「遊んでばかりで勉強しない」「もっと字を丁寧に書いてほしい」とイライラしているとしたら、それを「友だちと遊べる」「字が書ける」と一歩下がって考えてみませんか?「できて当たり前」という価値観は、親が勝手に描いた「こうあってほしい」