子育て情報『5歳頃から育てたい “共感力と思いやり” 。日本人の5人に1人は「エンパス」かもしれない――』

5歳頃から育てたい “共感力と思いやり” 。日本人の5人に1人は「エンパス」かもしれない――

ここでは、家庭ですぐに始められる3つの方法をご紹介します。

共感力の高め方1:子どもの気持ちを言語化する
「他人の感情を理解するには、まずは自分の感情を理解する必要がある」と、前出のゴールマン氏は言います。普段から、自分の気持ちを意識し、言葉にする習慣をつけましょう。感情を言語化することで、子どもの頭のなかで「気持ち」と「言葉」が対応するようになります。「あのとき、どんな気持ちだった?」「ちょっと悲しかったね」など、子どもの気持ちを言葉として引き出す声かけが有効です。その際、大人が共感を示すことも、子どもにとってよいお手本になります。

共感力の高め方2:他人の気持ちについて話し合う
ハーバード大学教授で教育心理学者のR.L.セルマン氏によると、「相手の気持ちを推測する力(思いやりの心)」は6歳頃から発達し始めるとのこと。子どもが他者の気持ちを想像できるようになってきたら、「お友だちの〇〇ちゃんはどう感じたかな?」と相手の気持ちを考えさせる問いかけをしてみるとよいそうです。
このとき、子どもの表現や気持ちを否定しないように気をつけましょう。また、東京都スクールカウンセラーの井口祥子氏は、他者の行動や考え方を学ぶには「ごっこ遊び」が最適だとしています。

共感力の高め方3:たくさんのストーリーに触れる
前出のボーク重子氏は、共感力を高めるのに効果的なのは、伝記やドキュメンタリー番組だと話しています。子どもはそれらを通して、 “いろいろな疑似体験” をするのです。「世のなかには、さまざまな考えの人がいる」と理解し、「他者に対する想像力」も高まります。ほかにも、絵本やテレビ番組、映画なども◎。さまざまな他者の気持ちを知ることで、共感力はどんどんアップします。

ドイツのマックス・プランク研究所の神経科学者タニア・シンガー氏の研究によると、上記3つのような「共感力を高めるトレーニング」をすると、脳の共感をつかさどる部分が成長することが明らかになっています。
共感力は生まれもった才能ではありません。いつからでも、高めることができるスキルなのです。

共感力高い子ども3


共感力が高すぎる「エンパス」とは?

「共感力」は高いほうがよいでしょう。しかし、共感力が高すぎて困っている人もいるようです。人並みはずれた高い共感力をもつ、「エンパス(empath)」と呼ばれる人たちです。「日本人は5人に1人がエンパス」

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