子育て情報『1日1万3,000歩、歩いてる? よく歩く子はキレにくく、集中力があり、運動能力も高かった!』

1日1万3,000歩、歩いてる? よく歩く子はキレにくく、集中力があり、運動能力も高かった!

またPISA(国際学習到達度調査)上位の常連フィンランドでは、歩数をもとに「ストレスに対する抵抗力と活動量の関係性」に関する調査が行なわれています。それによると、歩数が多い子どもは、活動後に時間制限つきの計算をさせても、ストレスの濃度が「歩数が少ない子ども」に比べてずっと低かったそうです。『一流の頭脳』著者で精神科医のアンダース・ハンセン氏は、「よく歩く子ほど勉強を苦にしない傾向にあり、宿題をきちんと最後までやり通せる確率が高くなる」と、この結果を分析しています。

たくさん歩く子は賢い03


子どもがたくさん歩く!ちょっとしたコツ4つ

最後に、子どもがたくさん歩いてくれるコツを4つご紹介します。

子どもがたくさん歩くコツ1:歩きたくなる「楽しい声かけ」を(未就学児)
イヤイヤ期などで親の言うことを聞いてくれないときは、声かけにひと工夫を。モンテッソーリで子育て支援エンジェルハウス研究所所長の田中昌子氏によると、「二者択一で子ども自身に選ばせてあげること」が効果的だそう。ただし「どちらを選ばれても困らない」選択肢にすることが重要です。たとえば、手をつなぎたがらないときは、「手は一本指でつなぐ?グーでつなぐ?」と指を見せながら聞きましょう。


前出の加藤氏は、「抱っこをせがまれたら楽しく歩けるように誘導しよう」とアドバイス。「あそこの看板になにが書いてあるか見にいこう」「かわいいワンちゃんがいるね、近くまで行ってみようか」というように、子どもの興味をうまく向けさせるのも◎です。「もう少しだから歩きなさい!」などときつく叱ってはいけません。

子どもがたくさん歩くコツ2:子どもの「甘えたい気持ち」を受け止める(未就学児)
保育士として15年以上保育業務に携わる市川由美子氏によると、歩き始めてもすぐに「疲れた」「抱っこ」と言う子どもは、じつは親に甘えたいだけというケースもあるのだそう。その場合は、まずは甘えたい気持ちを受け止めることを優先しましょう。その場でぎゅっと抱きしめる、抱き上げてほんの数歩歩く、これだけでも子どもは案外満足してくれるものです。

また、日本キッズコーチング協会理事長の竹内エリカ氏は、子どもが歩かないときは「目的地をお母さん(お父さん)にすること」をすすめています。子どもの数歩先まで進み、両手を広げて「ここまでおいで」と言うと、大好きなお母さん(お父さん)を目指して歩いてくれるそう。

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