子育て情報『“友だちが多い子=人間的に優れている子” ではない! 「みんな仲良く」って言わないで』

2022年6月10日 10:27

“友だちが多い子=人間的に優れている子” ではない! 「みんな仲良く」って言わないで

と言います。つまり、子どもが楽しく遊ぶ→興味のある子が寄ってくる→一緒に仲良く遊ぶ→友だちになるということ。

「友だちは遊んでいるうちにだんだんできるものです」と、保育施設の代表を務める柴田愛子氏も指摘するように、友だちとは「つくる」ものではなく「できる」もの。おもしろい遊びをしている子は、まわりの子どもからも魅力的に映ります。「ひとりでいても、楽しそうならそれでOK!」と考えてみてくださいね。

親は、必要以上に心配したり不安になったりせずに、「うちの子はいま、なにに興味があるのかな?」「なにをしているときに集中力を発揮しているのだろう」と注意深く見守ってあげましょう。

友だちいなくても大丈夫03


【小学生】ひとり遊びが好きな子もいる。「みんな仲良く」はNG

小学校に入学すると友だち関係の問題はより複雑化することから、心配になる親御さんも多いことでしょう。
しかし、友だちは親が用意してあげるものでも、親が口出しすべきものでもありません。ではどのようなスタンスで、子どもの友だち問題に向き合っていけばよいのでしょうか?

■ひとりで遊ぶことが好きな子もいる
数々の革新的な教育改革で注目を集めた千代田区立麹町中学校校長を経て、2020年より横浜創英中学・高等学校の校長を務める工藤勇一氏は、「ひとりで遊ぶことが好きな子どももいる」とし、「親の『友だちがいない人はダメなんだ』という価値観が、子どもたちを不幸にしている」と厳しく指摘しています。工藤氏はさらに、「友だちがいるかいないかはたいした問題ではない。大人が必要以上に気にすると、『友だちがいない自分はダメだ』と、子どものほうも気にするようになってしまう」と注意を促します。

また教育学者で明治大学教授の齋藤孝氏は、「ひとりがつらい、寂しい、と思うのは『受動的なひとりぼっち』だから。自分の意思でひとりになる『能動的ひとりぼっち』になれば寂しくはない」と述べています。「好きな〇〇に熱中したい」などで、子ども自身がひとりの時間を選んでいるのなら、親が余計な心配をすべきではないのです。

■友だちの「多さ」には意味がない!
「最近は『友だち』という言葉が重みをもちすぎて、『友だちはよいもの』ということがもてはやされすぎている」と齋藤氏が苦言を呈するように、老若男女かかわらず、「友だちの多さ=人間的に優れている」と認識する傾向が強いようです。


齋藤氏は、その原因を「インターネットやSNSの影響で、友だちの数が可視化されやすくなったから」

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