「強み」を知るだけで幸せが9.5倍に。3つの質問で子どもの「強み」を見つけよう!
「子どもには幸せな人生を送ってほしい」そう思わない親はいないでしょう。では、どうしたら幸せになれるのか――。どうやら、自分の強みを知ることで幸せに生きられるそうなのです。
今回は、「幸せな人は自分の『強み』を知っている」ことについて、詳しく解説していきます。自分の強みを知ることで人生がどのように変化するのか、また「子どもの強みを見つける方法」や「子どもの強みの伸ばし方」についても考えていきます。
幸せな人生を送る人は自分の「強み」を知っている!
ポジティブ心理学の第一人者であるペンシルベニア大学教授のマーティン・セリグマン氏は、「幸せな人生を送る人は、自分の強みを知っていて、それを使っている」「成功するから幸せになるのではなく、幸せだから成功する」と述べており、「自分の強みを知っていること」「いま幸せであること」が将来に好影響を与えるとしています。
1998年に提唱されたポジティブ心理学は、「幸せになるにはどうすればいいのか」を科学的に探究した学問で、ビジネスや教育機関だけでなく、子育てに応用する研究も進められています。
ニューヨークライフバランス研究所代表で心理学の専門家である松村亜里氏によると、楽しみながら何かをしているときこそ、人は本来の強みを発揮することができるのだそう。「ポジティブな感情でいるときは視野が広がり、挑戦欲が出て、スキルが高まり、心を開いて、人とのつながりができ、さまざまなリソースを形成していく。子どもは苦しまないと学ばないと考えている人もいるが、人はポジティブな感情のときに学び、成長する」と松村氏は指摘しています。
このように、自分の強みを知ることは確実に人生を豊かにするのです。であれば、子どもにも強みを知ってほしいですよね。
子どもの強みに注目する親、子どもの強みを否定する親
では、どうしたら子どもの強みが見つかるのでしょう?まず、親として子どもの強みに対してどう向き合うべきか考えていきます。
松村氏は、「親が子どもの強みを知って、それを子どもに使うように励まし、子どもがその強みを生かせるようになれば、人生満足度が高くストレスが低い、幸せな人生を送ることができる」と断言しています。国際ポジティブ心理学協会(IPPA)会長でメルボルン大学教授のリー・ウォーターズ氏が行なった調査では、「強みに注目するタイプの親」をもつ10代の子どもには、以下のような特徴が見られたそうです。