たった30分で始められる! 親子で楽しむ『Kindle読書』の効果
「読書習慣を身につけさせたいのに、スマホやゲームばかり……」こんな悩みを抱えている親御さんは少なくないのではないでしょうか。子どもと本の関係に頭を悩ませていませんか?もしお子さんが「紙の本」に興味がもてないのであれば、電子書籍などのデジタルを活用するという選択肢もあります。
じつは、デジタルデバイスを使った読書には、子どもたちにとって意外なメリットがあるのです。今回は、デジタル時代の新しい読書スタイルと、それが子どもたちにもたらす効果について詳しくご紹介します。お子さんの読書習慣づくりに、新たなヒントが見つかるかもしれませんよ。
読書量が多い子ほど「4教科の偏差値平均」が高い
本を読むことで身につく力や、読書習慣があることによって広がる可能性について、こどもまなび☆ラボではたくさんの記事として紹介してきました。みなさんも、読書の重要性を知っているからこそ、わが子が自ら進んで本を読むことを望んでいるのではないでしょうか。
特に、読書と学力の因果関係についてはさまざまなデータが公表されており、ベネッセ教育総合研究所の調査によると、「読書量が多い子どもほど4教科(国語・算数・理科・社会)の偏差値平均が高い」ことが実証されています。
さらに、国立青少年教育振興機構青少年教育研究センターが実施した調査では、「子どもの頃の読書量が多い人は、そうでない人よりも意識・非認知能力や認知機能が高い傾向がある」と結論づけています。具体的には、自己理解力・批判的思考力・主体的行動力の3つの能力が高まるそう。
自己理解力:「今の自分が好きだ」「自分には自分らしさがある」などの自己肯定感を包含
批判的思考力:「ものごとを順序立てって考えることが得意だ」など客観的、多面的、論理的に考える力、自分あるいは他者の意見をまとめる力、コミュニケーション力を包含
主体的行動力:「分からないことはそのままにしないで調べる」など何事にも進んで取り組む姿勢や意欲
(引用元:国立青少年教育振興機構|子どもの頃の読書活動の効果に関する調査研究~「読書離れ」の実態と、「読書好き」を育てるヒント~)※太字は編集部で施した
このように思考力や行動力、自己肯定感が高まるなど、学力面以外でも読書の効果は計り知れません。そのため、幼いうちから絵本の読み聞かせに力を注いだり、図書館で何冊も本を借りたりと、子どもが本を好きになるようにあらゆるアプローチをしてきた親御さんも多いはずです。