その声かけ危険ですよ! 子どもの才能を輝かせる【魔法の声かけ術】
たとえば、おもしろいことを言ってみんなを笑顔にする子、ヒーローになりきって何かと戦い続ける子、好きなキャラクターの絵を一心不乱に描く子、恐竜博士の子、友だちが泣いていたら自分も泣いてしまう子などが挙げられます。あなたのお子さんは、どんな「才能の種」をもっているでしょうか。
学業以外の分野も含めた広い視点をもち、自分の子どもをよく観察すれば、じつに様々な「才能の種」が見つかるはずです。そしてお子さんの「才能の種」を見つけたら、次はその才能を開花させる手伝いをしていきましょう。
前向きな言葉でやる気が出る。脳科学では常識!
せっかく「才能の種」を見つけても、親がネガティブな言葉をかけていては、開花するはずの才能も埋もれてしまう可能性があります。「なんでもっと頑張れないの?」「そんなことしたらダメでしょう?」といった言葉を使っていませんか?
最も身近な存在である親からそのような言葉を投げかけられると、子どもは「自分は何をやってもダメな子なんだ」と思い込んでしまうかもしれません。その結果、より引っ込み思案になり、挑戦することを諦め、本来の魅力を発揮できなくなってしまう恐れがあります。
一方で、親のポジティブな言葉は、想像以上に子どもにプラスの影響を与えます。脳科学者の高田明和氏は、「言葉には私たちの脳を変える作用がある」ことが「脳科学の常識」だと述べています。さらに、「ポジティブな言葉は、信頼される人から与えられたとき、より効果を発揮する」と断言しています。
これは、信頼する人からポジティブな言葉をかけられると、「免疫力を高めるエンドルフィン」や「意欲を高めるドーパミン」などの「脳内快感物質」が分泌されるためです。つまり、子どもが絶対の信頼を寄せる親の前向きな言葉には、子どものストレスを軽減し、やる気を引き出す効果があると言えるでしょう。*3
子育ては長期的な取り組みです。親のポジティブな言葉の積み重ねが子どもに与える影響は非常に大きいと考えられます。ですから、ポジティブで前向きな言葉を積極的に子どもにかけていくことが重要になってくるのです。
次の項では、子どもの潜在能力を開花させるための「効果的な親の声かけ」を具体的に紹介していきます。これらの方法を日常生活に取り入れることで、お子さんの可能性を最大限に引き出すことができるでしょう。