「なんでできないの!」から卒業しよう。子どもの挑戦する心を育てる、失敗への対応術
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OK例:「最後まで諦めずよく頑張ったね。今回の経験から学べることがきっとあるはず。次はもっとよくなると思うよ。どんなことに気をつけたい?」
≪解説≫
子どもがスポーツの試合や習い事の発表会で失敗し反省しているときに、NG例のようなネガティブな言葉で責められると、子どもは発奮するどころか立ち上がれなくなってしまうことも。
メンタルトレーニングの第一人者の高妻容一氏は、子どもが親から「どうして、なぜ」とネガティブに追求されると、「心の居場所」がなくなってしまうと話します。また、親が結果にこだわりすぎると、子どもはプレッシャーを感じて「失敗から学ぶ」経験をさまたげるようになってしまうことも……。
子どもの成長を願うなら、結果ではなく試合や発表会に向けて一生懸命頑張った子どもの努力を認める声かけがとても大事なのです。
高妻氏は、「ポジティブな努力を評価すると、『ほめられた→うれしい→もっと努力しよう』といった、本人の成長を促すサイクルにもつながっていく」と断言しています。
現に、努力をほめる家庭で育った子どもは、大きく成長しているそうです。*5
OK例のように、結果ではなく子どもの努力を認め、次の意欲を引き出し、失敗を恐れずチャレンジする姿勢を育む声かけを実践してみてください。
【日常生活での失敗】大切なものを壊してしまった
NG例:「なんで落としたの!?落とさないように気をつけてゆっくり歩いてねって言ったのに!気をつけて持たないから壊しちゃうんだよ、まったく!」
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OK例:「ケガしてない?これは、パパの大切なものだったから悲しい。壊れてしまったら戻せないものもあるんだって、学んでくれたら嬉しいな」
NG例:「お皿が割れちゃったじゃない!こんなことするなら、〇〇ちゃんにはもうお手伝いさせられないよ。もういい、ママが片づけるから!」
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OK例:「ショックだよね。まずは落ち着こう。失敗から学べることがきっとあるはず。次に大切なモノを扱うときはどうすればいいか、一緒に考えよう!」
≪解説≫
大事な記念の品や、お皿などをうっかり子どもが壊してしまったとき、ショックのあまり子どもをキツく責め立ててしまうこと、ありますよね。
しかし感情的に声を荒げても、子ども自身は、「ママがなんか怒ってる」「パパが恐い」と萎縮するだけで、なぜ叱られたのかわからないままということも……。