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「できない」を責めていませんか?  小学受験のプロが教える、予測不能な時代を生き抜く「冒険力」の育て方

「できない」を責めていませんか?  小学受験のプロが教える、予測不能な時代を生き抜く「冒険力」の育て方

「うちの子、すぐに諦めてしまう」「失敗を怖がって新しいことに挑戦しない」——そんな悩みをもつ親御さんは少なくないはず。でも、予測不能な時代を生きていく子どもたちには、挑戦する力、失敗から立ち直る力がこれまで以上に必要です。

「でも、どうやって育てればいいの?」

そんな悩みに答えてくれるのが、小学校受験で高い合格実績をもつスイング幼児教室を運営する矢野文彦氏です。矢野氏が提案するのは、「冒険力」を育てる子育てです。

冒険力とは、「成功するかどうかわからなくても、『まずはやってみよう』と行動して挑戦する力」のこと。さらに、困難や逆境から回復する力——いわゆる「レジリエンス」も含まれます。

今回は、矢野氏のインタビューをもとに、家庭でできる5つの育て方のコツを紹介します。

育て方1.「できないこと」を悪者にしない

→失敗に対する親の見方が、子どもの挑戦意欲を左右する
矢野氏は「親の価値観を変えることが大切」と言います。
なぜなら、親の見方を通して子どもは学んでいくからです。

「できないこと」や「失敗」を悪いことだとネガティブにとらえる親の子どもは、同じような見方をするようになります。その結果、失敗を恐れて最初からチャレンジしなくなってしまうのです。

矢野氏は、人生でものごとが思いどおりにうまくいくことなどほとんどないと指摘します。とくに現代は、コロナ禍のような予想外の出来事が次々に起きています。先行きが見えないなかでチャレンジする場面、失敗から立ち上がる場面は、かつてよりずっと増えているのです。

だからこそ、親がまず「失敗は悪いことではない」と思うことが、子どもの冒険力を育む第一歩になります。


「できない」を責めていませんか?  小学受験のプロが教える、予測不能な時代を生き抜く「冒険力」の育て方
家でできる関わり方のヒント

  • 「失敗しちゃった」を「挑戦したね」に言い換える:結果ではなくプロセスを認める
  • できないことを責めない:「なんでできないの?」ではなく「次はどうしてみる?」と問いかける
  • 親自身の失敗談を話す:「お母さんも昔こんな失敗したよ」と失敗は自然なことだと伝える

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育て方2. ほかの子と比べず、「先週よりできたこと」を探す

→小さな成長を見つけることが、次の挑戦を後押し
矢野氏は「ヨコの視点ではなくタテの視点で見てください」と強調します。


ヨコの視点とは、自分の子どもと他人の子どもを比較する見方のこと。幼少期の子どもの発達には大きな個人差があります。それなのに、わが子とよその子を比較すると、「〇〇ちゃんはもうできるのに」「うちの子はダメなのかな」と、できないことばかりに目がいってしまいます。

そうではなく、タテの視点——つまり過去の自分の子どもと比べてください。先月より今月、先週より今週、できなかったことがほんの少しでもできるようになれば、それだけで大きな成長です。

矢野氏は「その小さな『差分』を見つけて子どもに伝えてあげることこそが親の役割」だと語ります。

たとえば、鉄棒の逆上がりがまったくできなかった子が、先週よりほんのちょっとだけ体を上に振り上げられるようになりました。逆上がりができたわけではないので、子ども自身は「やっぱりできない……」と落ち込むかもしれません。
でもそこで、「前よりずっとよくなってるよ!」「もう少しでできるよ!」と声をかけるのです。


「できない」を責めていませんか?  小学受験のプロが教える、予測不能な時代を生き抜く「冒険力」の育て方
家でできる関わり方のヒント

  • 「〇〇ちゃんはできるのに」を封印する:よその子との比較をやめる
  • 「昨日より△△ができるようになったね」と具体的に伝える:小さな変化を言葉にする
  • 「やっぱりできない」と落ち込んでいたら:「前よりずっとよくなってるよ!」と成長を伝える

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育て方3. 嫌がることでも「ちょっとだけやってみよう」と誘う

→挑戦を避ける習慣をつけさせないために
矢野氏は「子どもに好きなことだけをさせるのは危険」だと警鐘を鳴らします。

教育の専門家のなかには「子どもの好きなことをさせてください」とアドバイスする人もいます。「好きなことなら子どもが自ら率先してやろうとするし、頑張れる」という理由からです。

しかし、「好きなことをさせる」は、裏を返せば「嫌がることはさせなくてもいい」になってしまいます。子どもが嫌がることとは、できないこと、やったことがないこと、過去にうまくいかなかった経験があることなどです。それらをしないということは、つねに挑戦を避けることになるのです。

そのような人生を歩んでいく子どもが、将来、厳しい社会のなかで通用するでしょうか? 矢野氏は疑問を投げかけます。
組織のなかでは「私は好きなことしかやらない」という人間が求められることはありません。

【育て方3】家でできること
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家でできる関わり方のヒント

  • 「やったことないけど、やってみる?」と提案する:新しい経験のハードルを下げる
  • 「最初の1回だけ」と小さく始める:嫌がっても、ほんの少しだけ挑戦させる
  • 過去の失敗を「前回はこうだったけど、今度は?」と再挑戦のチャンスに:失敗を学びに変える

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育て方4. 服のボタン、靴そろえ——日常で「できた!」体験を増やす

→小さな成功体験が、挑戦する勇気を生む
矢野氏は「くらし力が冒険力につながる」と言います。

くらし力とは、日々の生活を営む力のこと。服のボタンをとめる、部屋の片づけをするといった些細なことでも、「自分でできた」という経験は子どもにとって大きな自信になります。そこから、「きっと自分にはできる!」という挑戦意欲をもつことができるのです。

また、くらし力を高めるなかで創意工夫する思考も育ちます。たとえば掃除をするにしても、最初は親に教えられたとおりのやり方でやるでしょう。でも、そのうち子どもは自ら「こうしたほうが早く終わるのでは?」「もっときれいになるはず」と考えはじめます。
そうした創意工夫の思考が、将来的な冒険力を育んでくれるのです。

【育て方4】家でできること
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家でできる関わり方のヒント

  • 年齢に合わせた「できること」を増やす:上の表を参考に、少しずつ挑戦させる
  • 「もっと早くできる方法ない?」と工夫を促す:創意工夫する思考を育てる
  • 「自分でできた!」を認める:些細なことでも「できたね!」と声をかける

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育て方5. あいさつで「相手の表情」を見る習慣をつける

→察する力が、将来の協力者を増やすから
矢野氏は「察する力の重要性はとくに高い」と強調します。

コミュニケーション力というと、上手におしゃべりできるような、自分発信の力をイメージしがちかもしれません。もちろんそういった力も大切ですが、察する力の重要性はさらに高いと矢野氏は考えます。

誰かにあいさつをする場面で、ただ元気にあいさつをする人と、あいさつをしながら相手の表情を見て「ちょっと顔色がよくないようだけれど、大丈夫?」と察して気遣うことができる人なら、どちらのコミュニケーション力が高いといえるでしょうか。間違いなく後者のはずです。

察する力とは、他者に対する「優しさ」に他なりません。そのような優しさをもつ人のまわりには、自然と人が集まります。
大人になったとき、たとえ仕事のスキルがそこまで高くなかったとしても、その人がなんらかのチャレンジをするときには多くの協力者が現れるといったことも考えられるはずです。そのような意味で、コミュニケーション力は冒険力を支えているのです。

【育て方5】家でできること
「できない」を責めていませんか?  小学受験のプロが教える、予測不能な時代を生き抜く「冒険力」の育て方
家でできる関わり方のヒント

  • 「〇〇ちゃん、今日元気なかったね。どうしたのかな?」と問いかける:友だちの様子を観察する習慣をつける
  • 「お父さん疲れてるね」など家族の様子を観察:身近な人の気持ちを察する練習
  • 絵本で「この子はどんな気持ち?」と考える:登場人物の感情を一緒に考える

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冒険力は、特別なことではありません。日常生活のなかで育てられるものです。

「できないことを悪者にしない」「他の子と比べず、先週よりできたことを探す」「嫌がることでもちょっとだけ挑戦させる」「日常で『できた!』体験を増やす」「相手の表情を見る習慣をつける」——この5つのコツは、どの家庭でも実践できます。

また、もし親自身が子育ての方針に迷いや焦りを感じたら、矢野氏は「わが子の名前の由来」を思い出してほしいと言います。子どもの名前をつけるとき、すべての親は「こんな子に育ってほしい」と願いを込めます。
それは、教育方針の第一歩に他なりません。名前の由来を思い出すことで、自らの子育ての軸を取り戻すことができるのです。

親子で失敗を恐れず、一緒に挑戦していきましょう。

(参考)
STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|「できない」を「できる」に変える冒険力!小学受験のプロに聞いた、子どもの力を伸ばす親とは?
STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|教育方針に迷いや焦りを感じたら、「わが子の名前の由来」を思い出して。どんな願いを込めた?
STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|【冒険力の育て方】スイング幼児教室が教える、乱世を生き抜くための「4つの力」

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