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節分ってなんで豆をまくの?「鬼」は何の象徴?【親子で学ぶ 文化の話】

節分ってなんで豆をまくの?「鬼」は何の象徴?【親子で学ぶ 文化の話】

「なんで豆を投げるの?」「鬼って本当にいるの?」節分の日、子どもにそう聞かれたら、わかりやすく答えられますか?

毎年2月になると、スーパーには豆まきセットや恵方巻きが並び、保育園や幼稚園では鬼のお面を作ります。大人でも「なんとなく知っているけど、説明となると難しい……」ということが多い日本の伝統行事。

今回は、「親子で学べるシリーズ」として、節分の由来と意味をわかりやすく解説します。

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「節分」ってどんな日?なぜ2月3日なの?

「節分」とは、季節を分ける日、つまり季節の変わり目のことです。
じつは、節分は年に4回ありました。立春、立夏、立秋、立冬。それぞれの前日が「節分」だったのです。でも、今では「節分」といえば、立春の前日だけを指すようになりました。


では、なぜ立春の前日だけが残ったのでしょうか。それは、昔の日本では立春が「新しい年の始まり」と考えられていたからです。つまり、立春の前日の節分は、いまでいう「大晦日」のような特別な日だったのです。

なぜ2月3日?日付が変わることも
「節分は2月3日」と覚えている人も多いでしょう。でも、じつは節分の日付は毎年変わることがあります。立春の日は、太陽の動きによって決まります。地球が太陽の周りを回る位置によって季節が決まるからです。そのため、立春が2月4日の年もあれば、2月3日の年もあり、それに合わせて節分の日も変わるのです。


2026年の節分は2月3日ですが、2021年は2月2日でした。これは37年ぶりのことで話題になりました。

【子どもへの説明例】
節分っていうのは、「季節を分ける日」という意味なんだ。昔は、節分の次の日の「立春」が新しい年の始まりだったから、節分は大晦日みたいな特別な日だったんだよ。だから、悪いものを追い払って、新しい年を気持ちよく迎えようとしたんだね。
節分ってなんで豆をまくの?「鬼」は何の象徴?【親子で学ぶ 文化の話】

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「鬼」は何を表しているの?


節分に登場する「鬼」。赤鬼や青鬼が豆を投げられて逃げていく姿は、子どもたちにとってドキドキの体験です。でも、この「鬼」は何を表しているのでしょうか。
鬼は、「目に見えない悪いもの」の象徴です。
昔の人は、病気や災害、不幸など、目に見えない怖いものを「鬼」という姿で表しました。特に、季節の変わり目は体調を崩しやすく、病気になりやすい時期です。そこで、「鬼=悪いもの」を追い払うことで、健康で幸せに過ごせるように願ったのです。

鬼の角や虎柄のパンツの意味
鬼といえば、角が生えていて、虎柄のパンツをはいている姿を思い浮かべますよね。これにも意味があります。昔の中国の考え方で、「鬼門」という方角がありました。北東の方角で、悪いものが入ってくる方角とされていました。
この「鬼門」は、十二支でいうと「丑(うし)」と「寅(とら)」の間にあたります。

そこで、鬼は牛のような角を持ち、虎のパンツをはいている姿で描かれるようになったのです。

【子どもへの説明例】
鬼は、病気とか悪いこととか、目に見えない怖いものを表しているんだ。昔の人は、それを「鬼」という姿にして、豆をまいて追い払おうとしたんだよ。季節の変わり目は体調を崩しやすいから、「元気でいられますように」って願ったんだね。
節分ってなんで豆をまくの?「鬼」は何の象徴?【親子で学ぶ 文化の話】

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なぜ豆をまくの?大豆じゃないとダメ?


節分に豆をまく理由は、大きく2つあります。

豆には魔除けの力がある
  • 「魔目(まめ)」という語呂合わせで、豆を鬼の目にぶつけて退治する
  • 豆をまいて炒ることで「魔滅(まめつ)」、つまり魔物を滅ぼす

という意味があります。また、昔から豆は神聖な食べ物とされていました。
五穀(米・麦・粟・豆・黍または稗)のひとつである豆は、豊作や健康を願う行事に使われてきました。

なぜ炒った豆なの?
節分にまく豆は、必ず「炒った大豆」を使います。生の豆ではいけません。理由は、「生の豆から芽が出ると縁起が悪い」とされているからです。

  • まいた豆から芽が出る=「魔目から芽が出る」=「災いが芽を出す」と考えられた
  • 「炒る」は「射る」にも通じ、鬼を射るという意味もある
豆を食べる数は?
豆まきが終わったら、豆を食べます。食べる数は、「自分の年齢の数」または「年齢+1個」です。
  • 年齢の数だけ食べる:「一年の厄を払う」という意味
  • 年齢+1個食べる:「来年も健康でいられますように」という願い
【子どもへの説明例】
豆をまくのは、豆に悪いものを追い払う力があると信じられていたからなんだ。豆を炒ることで「魔物を滅ぼす」という意味になるんだよ。
だから、必ず炒った豆を使うんだね。豆を食べるときは、自分の年の数だけ食べて、一年の悪いことを追い払うんだよ。
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「鬼は外、福は内」の意味は?


豆まきのときに言う「鬼は外、福は内」。この言葉にも、ちゃんと意味があります。

「鬼は外」は、悪いもの(鬼)を家の外に追い払うという意味です。
「福は内」は、幸せや良いこと(福)を家の中に招き入れるという意味です。豆まきの正しい順序
本来の豆まきには、順序があります。

  • 夜に行う:鬼は夜にやってくると考えられていたため
  • 家の奥の部屋から玄関へ:家中の鬼を外に追い出すイメージで
  • 窓を開けて「鬼は外」→窓を閉めて「福は内」:鬼を外に出したら、すぐに窓を閉めて福を中に閉じ込める
  • 玄関まで終わったら、玄関の戸を閉める

  • とはいえ、現代の住宅事情では難しいことも多いので、家族で楽しく豆をまくことが一番大切です。


    【子どもへの説明例】
    「鬼は外」は悪いものを追い出して、「福は内」は良いことを家に入れるっていう意味なんだ。昔の人は、豆をまくことで、悪いものを追い払って、幸せを呼び込もうとしたんだよ。
    節分ってなんで豆をまくの?「鬼」は何の象徴?【親子で学ぶ 文化の話】

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    恵方巻きはいつから?本当の由来は?


    近年、節分といえば「恵方巻き」も定番になりました。でも、この習慣はいつから始まったのでしょうか。

    恵方巻きは、比較的新しい習慣です。
    発祥は大阪といわれていますが、諸説あり、はっきりしたことはわかっていません。江戸時代から明治時代にかけて、大阪の商人や花街で縁起を担いで太巻きを食べる習慣があったとされています。
    全国に広まったのは、1990年代です。コンビニエンスストアが「恵方巻き」という名前で販売を始め、それがきっかけで全国に知られるようになりました。

    恵方巻きのルール
    恵方巻きには、いくつかのルールがあります。

  • 恵方を向いて食べる:その年の縁起の良い方角(恵方)を向いて食べる
  • 黙って食べる:願い事をしながら、無言で最後まで食べきる
  • 一気に食べる:途中で止めずに、一本を食べきる

  • 2026年の恵方は「南南東」です。*11
    ただし、これらのルールには科学的な根拠はなく、あくまで「縁起を担ぐ」という文化的な意味合いです。小さな子どもに無理に一本食べさせる必要はありません。家族で楽しむことを優先しましょう。

    【子どもへの説明例】
    恵方巻きは、じつは最近できた習慣なんだ。昔から日本中でやっていたわけじゃないんだよ。でも、縁起を担いで、願い事をしながら食べるのは楽しいよね。無理に全部食べなくても大丈夫だよ。
    節分ってなんで豆をまくの?「鬼」は何の象徴?【親子で学ぶ 文化の話】
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    ニュースで見る政治の話と同じように、毎年の行事も「なぜ?」「どうして?」と考えるきっかけになります。

    「節分ってなんで豆をまくの?」という子どもの素朴な疑問は、日本の文化や、昔の人の願いに触れる大切な機会です。親が「一緒に調べてみよう」「昔の人はこう考えたんだね」と学ぶ姿勢を見せることで、子どもも文化を “自分ごと” として捉えられるようになります。

    伝統行事は、遠い昔の話ではありません。季節の移り変わりを感じ、家族の健康や幸せを願う気持ちは、いまも昔も変わりません。節分をきっかけに、「豆まきって楽しいね」「今年も元気でいられますように」そんな会話を、今日から家庭で少しだけ始めてみませんか?

    (参考)
    国立国会図書館|第1章 節分と豆まき|本の万華鏡 第21回 大豆
    農林水産省|節分の日に豆をまくのは、どうしてですか
    国立天文台|暦計算室
    村松虚空蔵尊|節分で豆をまくのは何のため?炒り大豆を使う理由も

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