「この先生、話が通じない」と思っても感情をぶつけるのは逆効果。学校との対話がうまくいかない時の対処法
\発達障害の子が、不安なく・よりよく育つためにできること/
発達障害や親子関係、教育、地域支援など、子どもに関わるさまざまな分野で活躍するスペシャリストが集結!
立命館大学教授で発達障害・知的障害の方への支援について研究している川﨑 聡大先生。川﨑先生監修・著の『発達障害の子が羽ばたくチカラ 気になる子どもの育ちかた』(KADOKAWA)では、子どもたちの育ちを支えるために、家庭・学校・地域社会がどのように環境をととのえていけばよいかを、わかりやすく解説しています。
前回に引き続き、学校とのコミュニケーションについて、ご紹介します。
書籍『発達障害の子が羽ばたくチカラ 気になる子どもの育ちかた』
※画像はイメージです
学校という場は、保護者にとっていわば「わが子を人質にとられている」場であるという認識があるかもしれません。そのため、言いたいことをグッと我慢してしまう方がいます。しかし、それでは子どもにとって必要な支援が先送りされたり、場合によっては「困っていない」「必要ない」と判断されたりすることすらありえます。問題が大きくなる前に懸念や不安を伝えることは悪いことではありません。「一緒に問題解決を目指す仲間を作る」という気持ちで相談してみてください。
その一方で、必死の覚悟で伝えたお願いを検討しようともせずに「できません」と無下に断られ、学校に対して強い怒りや不満を感じる場合もあると思います。残念ながら、特別支援教育への理解は今も浸透していない現実があります。ただ、そんな相手にケンカ腰になれば、相手もかえって頑なになり、心を開いてくれず緊張状態に陥ります。憤りや苛立ちの感情をぶつけても、あまり状況はよくはならないでしょう。
その教師が「コミュニケーションに値する人間ではない」と感じた時には、迷わずに第三者の介入や外部機関の力を借りるようにしてください。
第三者とは、校内の関係者で言えば、学年主任、養護教諭、特別支援教育コーディネーター(各校一人以上が教師の中から選任されています)、管理職、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーなどが該当します。外部機関とは、教育委員会、行政の子育て支援担当、特別支援学校の地域支援事業(センター的機能)、相談支援事業所(学校や放課後等デイサービス等との橋渡し的役割)、医療機関などが該当します。
ケースバイケースですが、上記のメンバーを含めた「支援者会議」を実施することで、学校や教師の態度が変容していくこともあります。
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この続きは、是非書籍でご覧ください。
発達障害の子が羽ばたくチカラ 気になる子どもの育ちかた
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※本記事は、『発達障害の子が羽ばたくチカラ 気になる子どもの育ちかた』(監修・著:川﨑 聡大、著:川上 康則、神谷 哲司、三富 貴子、和田 一郎、石田 賀奈子/KADOKAWA)より抜粋・再編集して作成しました。
発達障害や親子関係、教育、地域支援など、子どもに関わるさまざまな分野で活躍するスペシャリストが集結!
立命館大学教授で発達障害・知的障害の方への支援について研究している川﨑 聡大先生。川﨑先生監修・著の『発達障害の子が羽ばたくチカラ 気になる子どもの育ちかた』(KADOKAWA)では、子どもたちの育ちを支えるために、家庭・学校・地域社会がどのように環境をととのえていけばよいかを、わかりやすく解説しています。
前回に引き続き、学校とのコミュニケーションについて、ご紹介します。
書籍『発達障害の子が羽ばたくチカラ 気になる子どもの育ちかた』
学校の先生とのコミュニケーションで困ったら(2)
怒りや苛立ちをそのままぶつけても好転しない
※画像はイメージです
学校という場は、保護者にとっていわば「わが子を人質にとられている」場であるという認識があるかもしれません。そのため、言いたいことをグッと我慢してしまう方がいます。しかし、それでは子どもにとって必要な支援が先送りされたり、場合によっては「困っていない」「必要ない」と判断されたりすることすらありえます。問題が大きくなる前に懸念や不安を伝えることは悪いことではありません。「一緒に問題解決を目指す仲間を作る」という気持ちで相談してみてください。
その一方で、必死の覚悟で伝えたお願いを検討しようともせずに「できません」と無下に断られ、学校に対して強い怒りや不満を感じる場合もあると思います。残念ながら、特別支援教育への理解は今も浸透していない現実があります。ただ、そんな相手にケンカ腰になれば、相手もかえって頑なになり、心を開いてくれず緊張状態に陥ります。憤りや苛立ちの感情をぶつけても、あまり状況はよくはならないでしょう。
その教師が「コミュニケーションに値する人間ではない」と感じた時には、迷わずに第三者の介入や外部機関の力を借りるようにしてください。
第三者とは、校内の関係者で言えば、学年主任、養護教諭、特別支援教育コーディネーター(各校一人以上が教師の中から選任されています)、管理職、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーなどが該当します。外部機関とは、教育委員会、行政の子育て支援担当、特別支援学校の地域支援事業(センター的機能)、相談支援事業所(学校や放課後等デイサービス等との橋渡し的役割)、医療機関などが該当します。
ケースバイケースですが、上記のメンバーを含めた「支援者会議」を実施することで、学校や教師の態度が変容していくこともあります。
子どもを中心に、それぞれの立場でできることを持ち寄りながら、学校でできることも確認していくという場があると、いざという時の安心感につながります。
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この続きは、是非書籍でご覧ください。
発達障害の子が羽ばたくチカラ 気になる子どもの育ちかた
詳しくみる
※本記事は、『発達障害の子が羽ばたくチカラ 気になる子どもの育ちかた』(監修・著:川﨑 聡大、著:川上 康則、神谷 哲司、三富 貴子、和田 一郎、石田 賀奈子/KADOKAWA)より抜粋・再編集して作成しました。
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