共働きパパママがぶっちゃける令和のリアル「家事は10:0で僕がやる約束」「子どもと寝て睡眠確保!」
家事・育児時間の男女差が4時間19分に縮小。実態は?
東京都が都内在住の男女5,000名を対象に実施した「男性の家事・育児実態調査2025」では、「家事・育児等にかける1日の平均時間は、男性は3時間29分、女性が7時間48分でその差は4時間19分となり、前回調査(令和5年度)より1時間以上縮小したことが報告されました。特に女性の家事・育児時間が大きく減少した」という結果が話題となっています。
しかしながら、家事・育児時間の男女差が縮小する一方、「感謝の気持ちが伝わっていない」などの夫婦間のコミュニケーションギャップも浮き彫りに。
今回は、子育て中のマイナビ社員パパ・ママ4名が集合し、調査結果の数値だけでは見えない、リアルな分担の実態や本音を語り合ってもらいました。
「家事、育児、介護にかける1日の平均時間」に大きな変化が
東京都「男性の家事・育児実態調査2025レポート」より
座談会に登場してくれたのは……
左からKさん、Nさん、Aさん、Eさん
Kさん会社員/2歳の男の子のパパ
Nさん会社員/小3と4歳の女の子のママ
Aさん会社員/2歳の女の子のママ
Eさん会社員/1歳の女の子のパパ
共働き夫婦の家事・育児時間と分担のリアル
Q.ご家庭での夫婦の家事・育児分担状況は?
Aさん:うちはルンバをはじめ食洗機、ドラム式洗濯乾燥機、ホットクックと時短家電をフル活用しています。家事の総量が減ったおかげで、夫との分担はほぼ半々になりました。夫は一人暮らし経験で培った家事スキルが高いのも大きいですね。
Nさん:うちも夫の方が在宅勤務できる日が多く、会社までの距離も近いので、夫が多め(6:4くらい)に担当しています。
リモートワークの恩恵はすごく感じています。
左からEさん、Aさん、Nさん、Kさん
Kさん:平日は妻が多め(7:3)ですが、担当は特に決めず、「できる方ができることをやる」スタンスです。朝は子どもが抱っこでないとご飯を食べないので、僕が抱っこして食事をさせる間に、妻が保育園の支度をしてくれます。Eさん:我が家は、家事は10:0で僕が担当しています。これは結婚する時に約束したことなので(笑)、現在まだ妻は育休中ですが、変わらず僕が家事担当です。育児はお風呂や寝かしつけを僕が、離乳食づくりは妻が担当するなど分担しています。
Q.現状の家事育児分担に対する満足度はいかがでしょう?
Nさん:分担の割合には不満はないけど、一つひとつの作業の中身や仕上がりレベルには我慢していることがある、というのが正直なところです。「あ、ここはこうした方がいいのにな」と思うことも多いけど、夫に言ったらやる気をなくしちゃうから……。
Aさん:うちも同じです。直接は言わずに、こっそりやり直すこともあります。ただ、それよりもパートナーとしてうまくやっていくことが一番大事。夫婦間に亀裂が入らないように、お互いの配慮が必要だと思っています。
その「ありがとう」は伝わっていないかも……夫婦間のコミュニケーションギャップ
東京都の調査では、男性は家事・育児について「毎日感謝を伝えている」と思っていても、女性は「いつ伝えられたか分からない」という回答が1位という大きなギャップが示されました。
続いて、夫婦間のコミュニケーションについて伺ってみましょう。
東京都「男性の家事・育児実態調査2025レポート」より
家事や育児をしてくれた時、どのようなリアクションをしていますか?
Kさん:言わなくても伝わっているかな、とか、改めて言うのが恥ずかしいので「どうもどうも」くらいで済ませちゃうことが多いです。
Eさん:僕も妻に感謝が伝わっているか確認したら「あまり伝わってない」と回答が。
なんとなくの流れで「ありがとう」と言ってしまうため、「心がこもってない」と言われちゃいました。
Nさん:私も普段から伝えてるつもりだったんですけど、子どもが生まれて数年ぐらいの時に、なにかのはずみで「ありがとう」と言ったら、夫は「なんでいつもやってんのに、いきなりありがとうとか言うの?」って不思議そうにしちゃって。あ、伝わっていなかったのか……と。
Aさん:我が家はお互いに「息を吐くように」毎日感謝を伝えています。「めっちゃ嬉しい」「超助かる」と過剰なくらいにオーバーに言っているので、相手に伝わっていないという感じはしないですね。
Nさん:すごい、えらい!私ももうちょっと心がけていきたいなと思いました。
男性育休の本音「育児は義務じゃなく、権利」
今回の調査では、男性の育休取得についても話題に。特に0歳児のパパでは、育休取得率が約65%、そのうち 1ヶ月以上の育休を取った人は約33%となっています。
「男性の家事・育児実態調査2025レポート」より
※育業(いくぎょう)=育児は「休み」ではなく「大切な仕事」であると捉え、東京都が提唱する「育児休業」の愛称。
Q.男性陣にお伺いします。育休を取った期間や取得した感想は?
Eさん:僕は妻が高齢出産だったので、しっかりサポートするために1年間育休を取得しました。職場復帰にあたっては、自分の業務をメンバーに引き受けてもらったことに罪悪感を覚えたのも本音です。ただ、妻からは「本当に助かった」と評価をもらえたので、家族のために育休を取得したことは間違っていなかったと思います。育児は義務ではなく「権利」だとマインドが変わりましたし、子どもの成長を見届けられる貴重な時間でした。
Kさん:僕は妻が里帰り出産だったので、産後しばらくは毎週末に新幹線で妻の実家へ通いました。妻子が戻ってくるタイミングから1ヶ月の育休を取得し、地域のパパママ教室やリトミックにも夫婦そろって参加しました。産後のまだまだ大変な時期に、夫婦で一緒に過ごす時間を持って協力できたのが個人的には一番良かったです。
家族でテーマパークを満喫。Eさんの父子おでかけショット
Nさん:お二人とも育休を取って、職場復帰後もしっかりお子さんと接していますよね。近ごろは、まだ結婚していない若い男性社員も「将来、絶対(育休を)取りますよ」と言っていて、社会のマインドチェンジを感じます。
睡眠不足と自分時間の確保のジレンマ。頑張りすぎない工夫が大切!
調査ではパパ・ママともに一番欲しいプレゼントは「自分の時間」となりました。また、男女ともに身体的疲労の原因は「睡眠不足」が1位となっており、仕事と育児を両立するうえで体を休める時間が圧倒的に足りていないことが明らかに。皆さんは、十分に眠れているのでしょうか?
「男性の家事・育児実態調査2025レポート」より
Q.育児中の今、睡眠時間はどれくらい取れていますか?
Kさん:僕はフレックス制度を利用して働いていて、夕方16時にいったん仕事をあがっているのですが、そのぶん夜に仕事に戻ることも多いので、4時間くらいしか寝られないことも……。
Eさん:僕もまだ子どもが夜泣きをするので、その対応を妻と日替わりでしなければならず、平均睡眠時間は4〜5時間です。睡眠不足は共通の悩みですね。
休日は息子といろんなところにお出かけしているというKさん。水族館では親子でワクワク!
Nさん:私も子どもが寝た後で、夜に仕事をしてしまうことが結構あって、きりのいいところまでやったら深夜1時とか2時。すぐに眠れても起きる時間まで4時間ない! と……。
Aさん:私は本当に寝ないとダメなタイプなので、体調を崩さないために「睡眠第一」です。子どもと一緒に20時半頃に寝て、朝は4時半に起きて自分の時間を確保しています。
Nさん:それって理想的ですよね。ただ、私も子どもと同じ時間に寝てみたこともあるんですが、結局早起きできず子どもの起きる時間まで爆睡してしまって。なかなか上手くいかないです。
Q.「自分時間」は何をして過ごされているんですか?
Kさん:週1~2回ほどジムに行って汗を流しています。行く時間は夜子どもが寝てからだったり、逆にAさんのように子どもと一緒に早く寝て、朝3時に起きて行ったりしていますね。
Aさん:3時起きでジム! 元気過ぎますね。私も朝派ですが、自由時間といってもやり残していた家事を片付けるのと、あと犬の散歩くらいです。趣味は「ながら」でできるものに完全にシフトしました。私は読書が好きなので、もう本も全部オーディオブックにして、1.5倍速で聞きながら散歩や家事をしています。
保育園の運動会にて。2歳児の子育てと仕事を両立するAさんファミリー
Eさん:僕は自分一人の自由時間より、夫婦や家族の時間がもっと欲しいタイプです。子どもが寝た後に夫婦でテレビを見たり、お菓子を食べたりする時間が楽しいですね。
Nさん:家族時間、大事ですよね!うちも子どもが生まれてからは家事は限界まで圧縮して、そのぶん子どもとちゃんと話すとか一緒にご飯を食べるとか、お互いに向き合う時間を捻出するようにしています。掃除など、やらなくても死なないレベルまでは完全に許容しています(笑)。
ファミリーで出かけた猿島にて。旅を満喫するNさん親子
Kさん:我が家も食事は冷凍食品やインスタントに頼るなどしていて、完璧は目指さず適度に力を抜くようにしています。家事も育児も毎日続くことだから、「いかに楽にできるか」という視点は大切ですよね。NさんやAさんもおっしゃっていたように、夫婦のあいだで家事の及第点はやっぱり違うと思うので、たとえば育休期間などに、そのあたりのすり合わせをしておければベターですよね。
まとめ
家事・育児の分担や育休の取得状況は家庭によって大きく異なりますが、今回の座談会を通して共通していたのは、夫婦お互いに相手の負担を軽減できるよう配慮しあっていることでした。
感謝の言葉はまめに、そして大げさなくらいに伝え合い、時短家電や外部サービスを柔軟に取り入れること。そして何より、肩の力を抜いて、家族との時間を楽しむこと。
令和のパパママは、自分たちらしい子育ての形をすでに見つけていると言えるのではないでしょうか。
(取材・構成マイナビ子育て編集部/田中亜紀子)