「自分の子どもは人の話を聞かない」という悩みを持つママは少なくないと思います。いうことを聞かないならまだしも、話を聞いてすらいない場合、どう対処したらいいのか…。そんな話を聞かない子どもとの接し方について調べました。
なぜ人の話を聞かないのか
子どもが人の話を聞かないのにはもちろん理由があります。まずはその理由を把握することが大事。例えば本人の性格がのんびり屋なのに、テキパキとした性格のママがしょっちゅう急かすような言葉を投げかけていれば、子どもは親の言葉を聞き流すようになってしまうそうです。
また、子どもの言語能力は当然ながら大人ほど高くないため、子どもの理解できない言葉が続くと話の途中で飽きてしまうのだとか。
このように、子どもが人の話を聞かないのを「ただ単に性格のせい」と結論付けるのは難しそう。
性格以外にも、なにか原因がある可能性をしっかり理解する必要があるようです。
聞き流す子どもにさせないために
子どもが聞きたくない一番の声はやはり親の怒った声。普段から細かいことまであれこれ指示をしたり、怒ることで自分のストレスだけを発散していては、かえって聞き流すことばかりを習得してしまいます。
こういった状況を防ぐには、子どもに対して何かいいたくなっても、9割は飲み込んで、本当に大切な1割だけをいうように意識するのが良いようです。また、片手間で離れたところから話しかけたり、何かをしながら話をすると、子どももまじめに聞かなくなってしまうこともあるので、子どもの近くで話をすることも大切なこと。
話し上手は聞き上手
言語能力を高めるには、話すことを上達させるのが一番の早道。そのためには、人に伝えることを前提とした会話能力を育ててあげることが大事。
それを実現するためには、大人が子どもの話をしっかり聞いてあげることが重要です。
子どもが何かを伝えようとしているときには、しっかり目を見て話を聞き、伝わったと子どもが理解できるようはっきりとリアクションをしてあげるようにしましょう。
話を聞けない我が子に匙を投げる前に、話を聞ける子にするために親ができることはあるようです。話を聞かない原因をしっかり突き止め、まずは親自身の子どもに対する態度から変えていくことが大事かもしれません。(文・姉崎マリオ)