など、もれなくピックアップしよう。「やることは親が一方的に書き出すのではなく、お子さん自身に『やるコトは何がある?』など質問して、本人に考えさせてください。親がやることをリスト化して計画をしても、それは、ただの親からの指示書になってしまいます」
目的はあくまで自主性を引き出すこと。親としては口出ししたい気持ちをぐっと押さえて見守ろう。
「ここで、『これだけのことをやっているんだ、やらなくちゃいけないんだ』ということを子どもが視覚的に認識することができます。多くのママも、『こんなにやっているんだ!』と驚かれますよ。毎日当たり前に、あれこれやれと親は言いがちですが、実は子どもだって忙しいことを確認できるはず」
全部をフセンに書きだしたら、次はそれを並び替えて、やる時間や順番などを考えていこう。このとき、いくつかのパターンを用意しておくのがおすすめだ。
「習い事のある日、ない日、平日と休日、曜日ごと、または見たいテレビが6時からの日と8時からの日では、宿題をやる時間が違うかもしれません。それらを視覚的に確認しつつ、空いている時間のどのタイミングで宿題をやるのかをフセンを並び替えて、計画を立てるのです」
「宿題をやる計画」というと、宿題をやる時間だけを考えがち。だがその他のテレビやゲーム、ご飯やお風呂など生活の中でやっていることを無視して計画を立ててもうまくいかないのだ。
「こうやっていくつかのパターンをつくり、宿題をやるタイミングを考えることができたら、準備は完了です。あとは計画をもとに、実行していくだけ。毎日夜に明日の予定を親子で確認し、翌日のパターンと宿題のタイミングも確認。学校から帰ってきた後、手帳を確認して、上から順番にやっていけばOK」
●子が自分で計画を立てたら、親は口出ししない!
ゲームをしている子どもを見ても、ぐっと我慢。自分が立てた計画、つまり自分との約束を自分で守れるように、見守っていこう。
どうしてもこらえきれないときは「手帳、見てね!」とだけ伝えるのもあり。
「やるかやらないかは、本人の問題です。親がいつまでも1から10まで指示をしていたら、自分で考えて動けるようにはなりません。手帳が用意できたら、親は見守るだけ。実行できなかったときのみ、なぜ失敗したのか、どうすれば守れるようになるのかを親子で話し合いましょう」
「自分で計画を立てて、実行できた!」