今年の目標を立てよう!の前に。知っておきたい「成長につながる目標」を立てるために"やるべきこと"
一年の計は元旦にあり――。
新年のスタートという節目は、新しい目標や計画を立てるのに最適の機会と言えます。
ただ、単に目標を立てればいいというわけではありません。なかなか目標を立てられない子どもたちもいるのではないでしょうか。
目標を定め、やる気を引き出し、それに向かって努力を続けていくにはどのようにすればいいのでしょうか。しつもんメンタルトレーナーの藤代圭一さんに話を伺いました。
(新年になると「今年の目標を立てよう」と張り切りますが、その前にやるべき重要なことが...)後編:目標=ノルマではない!自信につながり、最高の結果を生み出す「目標の立て方」>>
■目標を立てる前にやるべきこと
藤代さんは目標を立てる前に、まずは1年を振り返ることが大事だと言います。
「この1年を振り返ってどうだったのか。
サッカー以外のことも含めて、印象に残ったことや、感じたことをまずは子どもたちに聞きたいですね。本来は目標設定と振り返りはセットですので、1年に1回ではなく、日常的に振り返るのがベストです。ですが、年末年始のゆっくりできるタイミングで、僕ら大人(保護者や指導者)が子どもたちに、『この1年はどうだった?』と問いかけてみましょう」
振り返りの際に気を付けたいのは、反省会にならないこと。ダメだったことだけではなく、上手くいったことを引き出してあげることが重要になります。
「この1年どうだった?と聞くと、多くの子ども達は条件反射的に反省会をし始めるんです。反省会は「善し悪しを振り返ること」が本来の目的ですが、これができなかったとか、あれができなかったとか、欠点探しがはじまってしまいます。ですので、上手くいってないことばかりを子どもたちが話し始めたら、『なにができた?』とか、『どんな発見があった?』など、ポジティブな要素も振り返りができるような質問をしてみましょう。この1年が自分にとって価値あるものだったと感じ、新しい年も頑張ろうという気持ちになることが、振り返りの最初の一歩と言えますね」
振り返る時に役に立ち、僕も実践しているのは「ToDoリスト」ならぬ「To Feelリスト」です。
これは予防医学研究者の石川善樹先生が提唱しているもので、豊かな人間として生きるために、感情の振り返りを行なうというものです。
■「やらなければ」という発想を手放す
藤代さんは次のように説明します。