【速く走る方法】速く走るフォームを身につけるコツ、トレーニング方法とは|動画で解説
サッカーの試合中、速く走りたい、もっと速くプレーしたい!というのはもちろんですが、小学生にとっては運動会の100m走やリレーでも速く走れるようになりたいというのも大きな願いです。その願いを叶えるためには「スピードとはなにか?」を理解することが大切です。
今回は、小学生が速く走れるようになる方法をお伝えします。動画での解説、タニラダーを使った練習法も紹介しますのでご覧ください。正しい知識を得て正しいフォームで練習することがスピードアップにつながります。
(取材・文:鈴木智之撮影:藤森悠仁)
速く走るために大事なポイントを教えてくれました
■速く走るための前提とは
ヴァンフォーレ甲府のフィジカル・コンディショニングコーチの谷真一郎さんは「プレースピード」を次の3つに分類します。それが、1:判断スピード、2:走るスピード、3:方向転換のスピードです。
「判断スピードとは、いつ、どこへ動くかを決断するためのスピードのことを指します。
これは、チーム戦術や個人戦術によって左右されるものですが、『このタイミングでここに動く』という決断ができれば、あとはいかに速く動くことができるかの勝負になります」
速く動くために必要なのが、先に挙げた、2:走るスピード、3:方向転換のスピードです。
「速く動くためには、進行方向に対して、大きなエネルギー(推進力)を得ることが必要です。このエネルギーは、地面を足の裏で踏み込むことで得ることができます。そのベース(前提)となるのが、正しい姿勢です」
地面から得られるエネルギーを「地面反力」と言います。この地面反力を得るために適した走りの姿勢が、下の図になります。
「地面に対して身体が少し斜めになるように前傾し、視線は進行方向を向き、顔を上げます。前傾姿勢を作ると、足の指の付け根に体重がかかるので、地面をしっかりと押さえることができます。この『地面を足の裏で押さえる力』が弱いと、踏みしめた足が後ろに流れたり、滑ってしまうので、前傾しすぎず、後傾しすぎない姿勢を維持しましょう」
その姿勢で足を速く動かす動作を単一時間内に大きく繰り返し、地面から大きな地面反力を受け取り続けることで、スピードがアップします。
速く走るためのポイントとは?
■足指で地面をつかむことがスピードアップのコツ、家でできるトレーニング方法
「いまの子どもたちは、良い姿勢を作ることを苦手としています。