「うちの子、なんだか疲れやすい」それはビタミンとミネラルの不足が原因かも!?
わたしたちの体は食べたものからできています。ですから、何をどのように食べるのかがとても大切。食事は満腹になればよいのではなく、偏りなくバランスのとれたもので、必要な栄養をきちんと摂れるものでなければなりません。ですが、前回の記事でもお伝えしたように、朝昼晩と食べたものだけで、きちんとした体を作ることが難しくなっているのが現状です。
特に激しい運動をしているスポーツ少年に不足しがちなのが「ビタミン」と「ミネラル」。では、その不足した栄養素をどのように補えばよいのか、栄養学や食育の専門家で、ご自身もサッカーキッズを育てた経験を持つ柳生百々子さんに話をうかがいました。
疲れやケガから子どもを守る方法とは?
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■「疲れやすい」の原因は活性酸素にあり!
わたしたち人間は、息をするだけで取り込んだ酸素のうち2~3%が活性酸素に変化してしまうということをご存知ですか?柳生さんは言います。
「わたしたちの体の中には、60兆個以上もの数の細胞があります。
体の中にあるすべての細胞に栄養と酸素を血液が運んでいます。細胞に行きついた栄養を酸素で爆発させ、燃やすことでエネルギーが作られているのです。この時に使った酸素の約2%が活性酸素になるといわれています。もちろん活性酸素も細菌やウイルスを攻撃する働きをしてくれるのですが、増えすぎた悪玉活性酸素は私たちの細胞を攻撃して酸化させ、サビさせてしまうのです」
普通に生活していて2~3%ですから、激しく動くスポーツをしている子どもたちはもっとたくさんの空気を吸います。それだけ多くの活性酸素が作られているということです。
「本来、子どもは活性酸素を除去するための酵素が体内で作られると言われていますが、"疲れやすい""疲れが抜けない"子どもが増えているのが気になります。"子どもなら大丈夫"ではないかもしれません。活性酸素というと老化や病気との関係が深いというのはご存知だと思いますが、最近では"疲れ"の原因だということもわかってきました」
実際に、サカイクでも読者の親御さんにアンケートをとったところ、92%の方が「子どもの疲労を感じている」と回答しています。
■疲労回復にはビタミン&ミネラルが不可欠
一生懸命にプレーをしているとき、子どもたちの体内ではすごい勢いで酸素を使ってエネルギーが作られています。