「うちの子、なんだか疲れやすい」それはビタミンとミネラルの不足が原因かも!?
エネルギーが作られているときには、たくさんのビタミンやミネラルが必要となり、これらが不足すると疲れやすくなります。活性酸素を除去する酵素を作るためにもビタミン・ミネラルが必要ですが、活性酸素で傷ついた細胞を修復するためにもビタミンとミネラルが必要なのです。
「ですから、この栄養素がつねに体の中に潤沢にあるのが理想的なのです」
ビタミン&ミネラルが必要なのは、成長期の子どもたちだけではありません。お母さん、お父さんにももちろん必要な栄養素。
「活性酸素を除去する酵素は、20歳をピークに年齢とともに低下して、35歳を過ぎたころから急激に低下し始めるということです。シミ、シワ、たるみなどの肌トラブルや二日酔いの予防、回復、さらにはスムーズにダイエットを成功させるためにも、ビタミンとミネラルは親御さんにも不可欠な栄養素です」
■食事でカバーしにくいビタミンB群の摂取が大事
「人間のからだをつくっている栄養素は大きく分けて、炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル、そして水分の6つ。子どもたちの体は、一年中365日24時間、眠っているときも、勉強しているときも、スポーツをしているときも、どんなときも栄養素たちによってつくり続けられています。すべての栄養素が相互作用で協力し合いながら、休みなく働いています。
最近はプロテインを摂取する子どもも増えていますが、たんぱく質だけでは丈夫で大きな身体を作ることはできません。ビタミンとミネラルがバランスよく働いて真価を発揮します。また、カルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラルは、骨の形成、筋肉や神経の機能の維持、疲労物質の代謝など、疲労回復に対するさまざまな役割を持ちます。しかし、ビタミンなしではミネラルも働けないのです。栄養素が正しく働き、効果を発揮するには密接なチームワークが必要です。
また、エネルギーを作り出すためにビタミンとミネラルが重要という話をしましたが、炭水化物、たんぱく質、脂質の3大栄養素をエネルギーに変換するために欠かせないのがビタミンB群です。特に、ビタミンB群は水に溶けやすい栄養素のため、身体にためておくことができません。そのため、常に食事で補給していく必要があります」
■サプリメントで補うことも一つの方法
しかし、柳生さんはそのような完璧な食事ができている家庭は少ないと言います。
柳生さんはサッカーを頑張るわが子のために栄養学を勉強し、子どもたちが口にするものすべてに気を遣っていたそうです。