アップが長すぎて試合前にへとへとな子どもたち。アップの適正時間を教えて
試合の2時間前からアップさせる指導者。アップ時間が長すぎて子どもたちは試合前に体力消耗してしまっている。
休憩ありとはいえ1時間45分程のアップは長すぎない?適切なアップ時間ってどのぐらい?とご質問をいただきました。
今回も、これまでジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんがアドバイスを送りますので参考にしてください。(取材・文:島沢優子)
(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)
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<お父さんコーチからの質問>
こんにちは。指導者でなく保護者なのですが、子どもたちが心配なので相談させてください。
スポーツ少年団で、息子がサッカーをしています。
指導者はボランティアの監督、コーチです。チームの悩みですが、試合前のアップが明らかに長いと思っています。11時からの試合開始だと9時からアップを開始して試合開始の15分程前までアップをしています。
明らかにアップが長く、子ども達は試合前に体力を消耗してしまっています。
さすがに夏場は「猛暑なのでこのままでは、子どもは試合前に倒れてしまいますよ」と、保護者代表から相談を持ち掛けて改善は図られました。
いくら寒い時期になったとはいえ、休憩ありでも1時間45分程のアップは長いと思うのですが、少年サッカーの試合前アップは、どれくらいが適切なものでしょうか?
<池上さんのアドバイス>
ご相談ありがとうございます。
1時間45分のアップ(練習)では、休憩もあるでしょう。全体像が見えないとはっきりしたことは言えないのですが、こちらの想像の範囲での話だとご理解いただいたうえでお聞きください。
■「アップ」だけと考えるなら長いが、指導者には別の意図があるかも
結論から申し上げましょう。
アップの適切な時間を尋ねているのなら、1時間45分は長いと思います。ただし、それがトレーニングの一環であれば、試合前に行うという状況であっても問題はないと感じます。小学生は、練習試合や大会の際のウオーミングアップを、練習も兼ねて長く行う場合もあります。そもそも活動が週末だけだったり、もしくは週に行える練習時間はそう多くないという理由でやっている指導者もいます。