2020年5月15日 12:26
新型コロナで活動停止からチーム練習を再開する時の注意点を教えて
そもそも、少年スポーツや育成期にバーンアウトしてしまうのは、日本のスポーツの大きな課題です。決してやりすぎないことを心にとめておいてください。
■練習再開前に事前のヒアリングをして状況を確認しよう
4.ひとり一人事前にヒアリングをしよう
自粛生活は、長いところだと、3か月近くに及んだところもあるでしょう。長期間、強度の高い運動をしていないと思いますが、その程度は少なからずばらつきがあるはずです。各々に電話やオンラインで「何してたの?体調は?」と状況を聞いてあげるとよいでしょう。復帰直後は、決して無理をさせず個々に応じた指導を心がけてください。
5.少年サッカーも「新しい生活様式」を
私たちはしばらくの間、コロナウイルスと付き合っていかなくてはなりません。しばらくは「コロナ前」には戻れないと考えたほうが良さそうです。
少年サッカーにおいても、まさに「新しい生活様式」を志向しなくてはいけません。
■少年サッカーの適度な練習時間と頻度とは
(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)
指導者の皆さんも、休みの間にいろいろ考えておられることでしょう。
誰が主役なの?
育成とは何か?
スポーツとは?
そういったことを考えながら、小学生年代でやっておくことは何かということを勉強しなおしてもらえたらと思います。
「小学生がサッカーをするのは週に2回でいい」
私が以前から話していることです。90分ずつ週に2回まで。自粛しながら、気を付けながらサッカーに取り組むのなら、この頻度で十分だと思います。
池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
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