2021年3月9日 12:00
サッカー少年の大敵、花粉症! 試合で活躍するためにも知っておきたい、花粉症対策
「症状は大人と同じく、目のかゆみ、くしゃみ、鼻水といった、典型的な花粉症のものです。お子さんの場合、花粉症かな? と思ったら、小児科やアレルギー科、もしくは耳鼻咽喉科のいずれかを受診してください。花粉症の症状は鼻や喉に影響が出るので、耳鼻咽喉科でも大丈夫です」
花粉症対策として、すぐにできるものにマスク、メガネ、手洗いなどがあります。花粉は目、鼻、喉の粘膜に付着するので、それらを防ぐことが重要です。感染症の対策とほぼ同じで、現代ではマスク着用は必須になっていますし、手洗い、手指の消毒も頻繁に行っていると思います。
春はスギ花粉が飛散します
「忘れやすいのが、衣服についた花粉を払うことです。外に長時間いると、衣服に花粉が付着しています。それを室内に持ってきてしまうと、花粉が滞留することになるので、家の玄関など、部屋に入る前に洋服についた花粉を手で払ったり、上着を脱いで振り落とすことで、室内に花粉を持ち込まずに済みます」
これらの対策をすることで、外から体内に侵入する花粉を防ぎ、取り込む量を軽減することができます。
■薬は一週間ぐらい前から飲み始める
しかし、それだけでは万全とは言えません。花粉症は、体内と体外の両方から防ぐことがポイントなのです。
「体内から防ぐ方法は2つあります。もっとも重要なのが、薬を飲むことです。薬の飲み方としては、花粉シーズンが始まる1周間ほど前から飲むことをおすすめしています。なぜ早めに飲み始めるのが良いかというと、花粉の飛散量が増えるとともに、症状も悪化するからです」
花粉症の薬は『抗ヒスタミン薬』と言って、飲んですぐ効くというよりはじわじわ効き始めて、一週間ぐらいで効果が出てくるとされています。そのため、花粉が飛びそうな一週間ほど前から飲み始めた方が良いそうです。
「最近の薬は眠くならなくなってきていますし、小さなお子さんでも飲めるものもあります。
鼻づまりや鼻水に効く点鼻薬は、子ども用でも、ステロイドが入ってるものをお出しすることができます。病院で処方する薬は、ドラッグストアなどで売っているものには含まれていない成分が含まれているものもあるので、医薬品を使うことをおすすめします」
以上が基本的な花粉症対策です。
次回の記事ではサッカーの場面での対策、日常生活でできる体質改善、近年注目されている、花粉症が治る治療法などについて、解説していきます。