子育て情報『「トレセン歴なし」がほとんどなのに約30人がJリーガーに! 全国常連の強豪サッカー部監督に聞く「個とチームの磨き方」』

「トレセン歴なし」がほとんどなのに約30人がJリーガーに! 全国常連の強豪サッカー部監督に聞く「個とチームの磨き方」

全国選手権出場18回、インターハイ出場13回。今や全国屈指のサッカー強豪校として知られる島根県の立正大学淞南高校です。

在籍する選手は中学時代にトレセン歴のような輝かしい経歴がない選手がほとんどですが、個性を磨きあげ、セレッソ大阪のDF松田陸選手、松田力選手を筆頭にこれまで28人ものJリーガーを輩出しています。

チームを率いる南健司監督の独自の哲学には高校サッカーだけでなく、サカイクの読者であるジュニア年代の親御さんや指導者にも役立つヒントがたくさんあります。

今回は現在発売中の南監督の著書「常に自分に問え! チームの為に何が出来るか 立正大淞南高校の個とチームの磨き方」から一部を抜粋し、紹介していきます。
(構成・文:森田将義)

目次

・ハーフタイムは、チームメイトへの指摘は禁止
・チームの雰囲気は勝つ力につながる
・発想のきっかけは中山雅史選手の姿勢
・前向きな思考は社会に出てからの人付き合いを豊かにする
・苦しい状況が続いても人前では前向きに振舞うのも一流の条件


「トレセン歴なし」がほとんどなのに約30人がJリーガーに! 全国常連の強豪サッカー部監督に聞く「個とチームの磨き方」

立正大淞南高校サッカー部(C)森田将義

■ハーフタイムは、チームメイトへの指摘は禁止

ようにしています。育成年代では、自分にとって都合の良い話ばかりをして、チームがネガティブな雰囲気になる話し合いが珍しくありません。

例えば、FWがチームメイトに対し、「俺がパスコースを制限しているんだから、もっとインターセプトを狙ってよ」と不満混じりに要求するケースです。
こうした場合、淞南では「俺は前から奪いに行く」と自分のやりたいことしか話さないようにしています。周りの選手に対しての指摘は、禁止です。

そうすれば、中盤の選手は「俺はこぼれ球を狙う」、DFの選手は「絶対に空中戦で競り勝つ」とポジティブな発言が続き、チームの雰囲気は良くなるでしょう。

■チームの雰囲気は勝つ力につながる

試合中でも、前線の選手がボールを失った際に「もっとフォローを速くして」と周りの選手に伝えると、周りの選手は「すぐに奪われるからフォローに行けない」と考え、チームの雰囲気が悪くなります。

しかし、「次はもっとキープできるように頑張る!」と話せば、周りの選手は助けるために素早くフォローに走ろうと前向きに次のプレーを頑張れるでしょう。高校生は放っておくと、そこまで考えて発言しないので、最初のきっかけとして大人がきちんと声掛けの方向性を示すべきだと考えています。

野球で例えるなら二回も三振した、エラーをしたなど反省は自分一人ですべきです。チームメイトに対しては「次は必ずホームランを打つから!」と前向きな言葉を発し、チームの雰囲気を良くすれば、試合で勝つ力になるのです。

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