早寝早起き朝ごはん&サッカー、元Jリーガー長谷川太郎さんが主催する「朝TRE」が子どもたちにいい影響を与えるワケ
■大人が楽しんでいる姿を子どもたちに見せることが大事
大人が楽しんでいる姿を見せることも大事だと話す長谷川太郎さん
松田:他にはどのような活動をされていますか?
長谷川:大人向けのサッカースクールを開催しています。その参加費の一部を、子ども達のための活動費にあてるなどしています。
松田:大人になっても上手くなってサッカーをもっと楽しみたいですよね。大人がサッカーを楽しんでいる姿を子どもが見たりすることも大事なことじゃないかなと思います。「サッカーを続けていたら、大人になっても、こうやってサッカーを楽しめる」という気持ちになってくれたらいいなと思います。
長谷川:そうですね。「将来、サッカーを楽しむために、もっと練習がんばろう」という気持ちにもなるかもしれません。子どもの頃に身につけた技術は大人になっても落ちませんから。
松田:いろんなことにつながっていきますね。
■サッカー引退後のキャリアに移行するためにも1.5キャリアは必要
長谷川:僕が引退してからやってきたことの、点と点がつながっていけばいいなと思っています。引退直後の選手の手助けになる活動もそうですし、自分が通ってきた道を、少しでも整備することができればと思っています。
松田:プロを引退して、セカンドキャリアとして、サッカー以外の職業に就いたとしても、最初から順応できる人は少ないのではないかと思います。長谷川さんが考えているような「1.5キャリア」の場は必要ですね。
長谷川:たとえば引退してスクール活動をするにしても、グラウンドを貸してくれる学校や行政と話をするのも、最初はハードルが高いと思います。でも、そこを越えると協力者が出てきて広がっていきます。その部分のお手伝いといいますか、きっかけ作りができればと思っています。
■スポーツと勉強の両立はできる
松田:いまの子どもたちは遊び場が減り、さらにコロナ禍によって外での運動機会が減り、エネルギーを発散する場が少なくなっているのではないかと思います。保護者も子どもにスポーツや運動をさせたい気持ちはあるけど、勉強をする時間も必要だと考えると、そちらの方が優先されてしまう。そこに何か手を差し伸べられるといいですね。
長谷川:スポーツと勉強の両立はできないと考える人が多いけど、やり方次第でできると思います。
松田:勉強ばかりしていても能率は上がらないし、たまにはリフレッシュして体を動かすことも必要ですよね。