サッカーのキックで足を痛めないために覚えておきたいケガ予防、太もも前側の柔軟性を上げるエクササイズ【医師監修記事】
チームではウォーミングアップしてから練習するけど、放課後や休みの日に友達と公園に行ってサッカーをするとき、いきなり走り出すのでケガが心配、という親御さんの声も少なくありません。とはいえ「どんなウォーミングアップをすればいいかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回はFC市川ガナーズの上村聡フィジカルトレーナーと安藤克敏アドバイザー・ドクターに協力していただき、すぐにできるウォーミングアップのメニューを紹介します。ケガ予防のために、公園などでサッカーをする時の習慣にしてみてください。また、ウォーミングアップと同じぐらい大事な「クールダウン」についてもお話を伺ったので、ぜひご覧ください。
(取材・文:鈴木智之)
<<前編:公園でいきなりサッカーをする前の習慣に!楽しみながらできる股関節周りのウォーミングアップ【医師監修記事】
インサイドやアウトサイドキックで使う筋肉のウォーミングアップでケガ予防
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身体がしっかりほぐれてないと、サッカーのキックの動きで股関節を痛めたり、インサイド、アウトサイドのキックで捻挫したりすることもあります。シュートの動きでは、骨盤を痛める(骨盤裂離骨折)リスクもあるのだとか。太もももしっかり柔軟性を高めることでケガを予防することができます。
繰り返して行い、可動域を向上させましょう!
1)インサイドキックやアウトサイドキックで使う筋肉のウォーミングアップ
■上村トレーナーによる解説
片足立ちになってバランスを取りながら、内側、外側、内側、外側の順番で、足のインサイド、アウトサイドを右手、左手でタッチしていきます。右足で立って一通りやった後は、足を変えて左足で立って行います。リズムよく足にタッチすることと、体が左右に動かずに、正面を向いてすることを心がけましょう。
■安藤ドクターによる解説
股関節の内旋・外旋の動きを伴うウォーミングアップです。股関節はインサイドキックやインサイドトラップ、アウトサイドトラップなど様々なシーンで使用するので、可動域を拡げることを目的として行います。
さらには、骨盤の筋肉付着部が剥がれることで生じる「裂離骨折」の予防も兼ねています。膝から足首までの骨は腓骨と脛骨の2つで構成されているのですが、腓骨の方が長いためにバランスを崩してしまい、内反捻挫が生じやすくなります。