でこぼこピッチだとぐらついて転びやすい子どもたちのボディコントロールを強化する練習はある?
昔の子に比べると技術がありスマートなプレーをする子が多いが、平たんでないでこぼこピッチだと一気にプレーの質が落ちる。バランスを崩して転びやすくなる子も多くイレギュラーバウンドへの対応力がない。
練習環境が良すぎる日本の環境が原因?遊びを取り入れながら、足場の悪い環境でのトレーニングもしたほうがいい?というご相談をいただきました。皆さんのチームではどうですか?
今回もジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、海外の育成環境の事例やJクラブトレーナーの言葉をもとにアドバイスを送ります。
(取材・文島沢優子)
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(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)
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<お父さんコーチからのご質問>
こんにちは。私は街クラブで教えている保護者コーチです。
指導年代はU-10~U-12です。
ご相談したいのは、足場の良くない場所での練習についてです。
最近の子どもたちは、昔に比べて粗削りな選手が少なく、みんなスマートで上手な動きをしますが、それは整備されたピッチの上でのことであり、グラウンドコンディションが良くないところでのプレーだと一気に質が下がります。
バランスを崩して転ぶことも増えます。
静止した状態のリフティング練習と一緒で、きれいで平らなグラウンドでの練習だけではボールがちょっとずれたときの調整力など、試合で咄嗟の時に使う技術がなかなか身につかない気がしてます。
もちろん今サッカーを楽しんで中学以降も続けてくれることが一番なのですが、今どきの子は細身で体幹が弱く、相手に当たられるとグラつく子も多いので、サッカーの時間の中で身体を強くする要素も入れられたらと思っているのです。
海外ではデコボコのピッチが当たり前で、イレギュラーバウンドしたボールに食らいつくのでボディコントロールも上手になると聞くのですが、やはり練習環境が良すぎることの弊害などもあるものでしょうか。砂浜など足場が不安定な環境で、遊びを取り入れたトレーニングなども考えているのですが、池上さんはどう思われますか。