夏バテでどうしても食べられないときはゼリーだけでもOK? スポーツ管理栄養士が教える夏バテ対策
今年も猛暑が続いています。暑い中、練習をがんばっているサッカー少年少女の中にはすでに夏バテになっている子も少なくないことでしょう。
子どもが夏バテで「どうしても食べられない」ことに悩む保護者は多いもの。「運動量が多いのに栄養が足りないのでは?しっかり食べさせるべき?」「そうめんやゼリーだけでも食べれば良しとしていいの?」と言う声も少なくありません。
香川真司選手の管理栄養士であり、プロアスリートやサッカーチームを栄養面で長年サポートしてきた吉村俊亮さんに、夏バテでどうしても食べられないときはどうしたらいいか伺いました。
(取材・文:小林博子)
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■夏バテで食べられないときは、ゼリーなどのど越しのいい食材だけでも良しとする
夏バテで心配になるのは食事量が減ったり、ゼリーやそうめんなどつるんとした冷たいものしか食べなくなったりすること。
活動量が多いサッカーをする子どもには栄養が足りているのか心配ですし、成長期でもあるだけに、食べない日が続くのは悩ましいものです。
「お子さんが夏バテで食べられないなら、まずは何かをとりあえず身体の中に入れるだけでも大丈夫です。
栄養補給ゼリーやそうめんなど、喉越しの良い食材だけでもかまいません」
そう話してくれたのは、プロサッカー選手の食事サポートも行っている管理栄養士の吉村俊亮さん。専門家からそう言ってもらえるのは、子どもの夏バテによる食欲減退に悩む親御さんたちもひと安心ではないでしょうか。
どうしても食べられないときは、栄養補給ゼリーなど、口にできるものだけでも構いません(画像はイメージ)
■栄養素よりも、まずはカロリー!
前回の記事でも解説した通り、夏バテは食欲の低下によりエネルギー不足が続くことが一つの原因です。
夏バテで食べられなくなった場合は、栄養価よりも「エネルギー摂取」に重点を置くことが先決と吉村さんは言います。
ですので、ゼリーでもそうめんでも、口に入れることができるもので、1日に必要なカロリー数を満たすことを意識してみてください。サッカーをする子どもたちは、1日3000kcalを目標にしましょう。
■夏バテにはそうめんより蕎麦
カロリー摂取すればいいからと言って、アイスやお菓子で良いわけではありません(画像はイメージ)