今年は目標を叶える自分になる! そのための目標設定のコツ
2022年がスタートしました。気持ちも新たに、新年の目標を立てたいと思うご家庭も多いのではないでしょうか。
ですが、「目標を立てるけれど、立てただけになってしまう」「ぼんやりとした目標しか立てられない」という子どもは多いものです。
そこで、スポーツメンタルコーチングの第一人者であり、数多くのアスリートをサポートしてきた柘植陽一郎さんに、サッカージュニア向けの目標の立て方を伺いました。
(取材・文:小林博子)
■実現可能な目標を立てるための4ステップ
子どもたちは「目標を立てる」と言われても何から始めたらいいかわからないというケースが大半。「サッカー選手になりたい」という夢はあるものの、それを叶えるために目標とするべきことは言語化できず、漠然とその夢だけを胸に抱いているという子どももいることでしょう。
我が子に夢があることはとても喜ばしいことですね。その夢は、できることなら叶えてもらいたいのも親心。
そして、夢に向かって頑張れる子であってほしい気持ちもみんな同じはずです。子どもがなりたい自分に近づくための目標設定をこの新年にちゃんと行ってみませんか。
目標設定のためにやるべきことは、大きく分けると以下の4つだと柘植さんは教えてくれました。
<目標設定のためにやるべきこと>
①未来への道筋を目に見える形にし、今の自分が立つ地点を知る
②具体的にイメージしやすい数年後の自分の姿を言葉にする
③分解して具体化する
④スケジュールに落とし込む
■未来は今とつながっていることをビジュアル化する
柘植さんが行う講義では、子どもたちには体育館など広い場所に集まってもらい、まずは「今」と「将来」をつなげた1本の道をつくります。子どもたちは付箋と筆記用具を手に持ち、その道の上で起こりうることを思いつくままに貼っていきます。
長く続くスペースに1本の道に付箋が貼られた様子は、自分がこれから歩んでいく時間軸を表すのだと柘植さんは言います。その様子を自ら作り、ビジュアルとしてとらえることで「今は未来とつながっている」ことを実感するのだそうです。
当たり前のことのようですが、心や頭のなかでは人生が1本の道としてつながっていることはイメージしにくいものです。
普段から目にしているカレンダーやスケジュール帳は、使い勝手がいいように時間軸を分断してあり、それを見慣れているだけに分断された時間軸の感覚がデフォルトになってしまいがちです。