「守備の1対1を向上させたい」。東京都の強豪クラブが、タニラダーでトレーニングをする理由
JACPAの子どもたちはスパイクを履かず、トレーニングシューズで練習をしているそうです。その理由を鈴木コーチは「足裏のアーチを感じて、動いてほしいから」と言います。
「スパイクのポイントでグリップをごまかすのではなく、正しい体の動かし方を身につけてほしいので、トレーニングシューズを履くようにしています」
保護者から「どうすれば足が速くなりますか?」と聞かれることも多いそうで、「ジュニア年代で正しい運動動作を身につけることの重要性は、常に感じている」と話します。
「(タニラダーの)インストラクター資格を取得するときに、自分の動きを動画で撮るのですが、自分では動けているつもりでも、動けていない部分があるといった発見がありました。自分の映像を見たときに『子どもたちも同じだ』と思ったんです」
鈴木さんが指導する子どもたちも、自分では腕が正しく振れていたり、ターンの動きができていると感じていたとしても、映像を見るとできていないことがあるそうです。
「10歳、12歳の早い時期に、正しい動きを身につけるのは大切なことです。動きの癖がない段階なので、身につきやすいと感じています。小学生年代で正しい動きを身につけて自動化させて、何も考えずにできるようになってから、ジュニアユースに進むことで、よりサッカーのプレーに意識を向けやすくなると思っています」
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■学んだことをチーム内で共有
※現在はタニラダーを使用してトレーニングを行なっています。
鈴木コーチは、タニラダーライセンスの取得を通じて学んだ内容を、コーチ仲間や保護者とシェアしているそうです。
「保護者の方には、お子さんのストロングポイントと課題を報告しているのですが、アジリティに課題がある子のお父さんが、タニラダーインストラクターの資格を取得していました。こちらの投げかけに対して、熱心に応えてくれるのでありがたいです」
谷さんは「クラブにインストラクターがいると、他のコーチが『この場面ではどう動けばいい?』『どんなトレーニングをすればいい?』など、すぐに聞くことができます。それはすごく大切なことで、動きの課題を戦術でぼかすことなく、選手個人のレベルアップにつなげることができます」とインストラクターの有用性を話し、こう続けます。
「鈴木コーチは動きのポイントを理解しているので、腕の振りや足の上げ方、足のつき方など、ドリルトレーニングを通じて改善することができますよね。