川崎フロンターレも実践! ユニフォームの"においと汚れ"をすっきり落とす「洗濯」のコツ
練習着などの洗濯は、サッカーを楽しむ子どものために親ができるサポートのひとつです。たくさん汗をかいてしっかり汚してきた洗濯物は、次に着る時に気持ちよく身につけてもらいたいですね。
そこで、Jリーグ川崎フロンターレでホペイロとして活躍する伊藤浩之さんに、ユニフォームやスパイクの洗濯や手入れのコツを伺いました。
前半では一般的な洗濯術について、後半ではこれからの季節に気になる梅雨時の洗濯についてご紹介します。
(取材・文:小林博子)
選手たちのユニフォームやスパイクはホペイロの伊藤さんが準備している©KAWASAKI FRONTALE
■サッカー選手を支える「ホペイロ」とはどんな仕事?
今回お話を伺った伊藤 浩之さんの職種は「ホペイロ」。ホペイロはポルトガル語で、日本語に訳すと「用具係」です。
仕事内容は主にユニフォームやスパイクなど試合時に身につける用具の管理や準備、メンテナンスなどを行うことで、選手がサッカーをスムーズにするために重要な役割を担うポジションです。
ちなみに、今回お話をうかがった伊藤さんは1997年のクラブ発足時からホペイロを努める最古参スタッフの一人だそう。
近年の川崎フロンターレの躍進を支えています。
今回洗濯術を教えてくれたフロンターレのホペイロ、伊藤浩之さん©KAWASAKI FRONTALE
■プロクラブの洗濯方法は家庭でも再現可能なことばかり!
川崎フロンターレで実践している洗濯方法は、聞いてみると家庭でもできることばかりでした。まずは基本の洗濯方法をおさえましょう。
その1)仕分けと部分洗い
数多くの選手の衣類を洗濯するため、まずは色柄物と白物、そしてアイテム別に分けます。その際に1つずつ検品し、目立つ汚れがあった場合は事前に部分的につまみ洗いをしておきます。
その2)使う洗剤は3種類
洗濯機に衣類を投入後、洗剤を入れます。3種類の内訳は
・液体洗濯洗剤
・液体酸素系漂白剤
・柔軟剤(消臭タイプ)
です。
3種類は業務用の特別なものではなく、ドラッグストアで販売しているごく一般的な商品だそうです。
酸素系漂白剤は黄ばみ予防やニオイ対策のために使うと教えてくれました。なお、柔軟剤は衣類の「着心地・履き心地」を良くするために必要なもの。とくにソックスは柔軟剤を使うと使わないとでは大きく差が出てしまうとのことです。ユニフォームもソックスも汗をたっぷり吸収するため、消臭タイプであることもポイントのひとつ。