上原浩治さん、鈴木誠也選手らを支えるマネジメント会社社長「サッカーは一人ではできないことを大人が言い聞かせて」
スポーツマネジメントが題材となった、TBSドラマ日曜劇場『オールドルーキー』。綾野剛さん演じる主人公は元Jリーガーで、引退した選手がその後、どうキャリアを築いていくかにスポットライトが当たり、注目を集めました。
オールドルーキーで描かれた、スポーツマネジメントの監修を務めたのが、株式会社スポーツバックス代表取締役の澤井芳信さんです。澤井さんはスポーツマネジメント会社を経て独立し、2013年に同社を創業。現在は上原浩治さんや鈴木誠也選手、萩原智子さん、畠山愛理さんなどが所属しています。
学生時代は京都成章で甲子園準優勝を果たすなど、プロ野球選手を目指していた澤井さん。インタビュー後編では、保護者の関わりやトップアスリートに共通することについて、話をうかがいました。
(取材・文鈴木智之)
<<前編:「オールドルーキー」監修スポーツマネジメント澤井社長が語る、選手を支える「マネジメント」という仕事
サカイク公式LINEアカウントで
イベントや最新情報などをお届け!
■保護者だけでなく、指導者、チームメイトがいてこそサッカーができる
サッカーを始めとするスポーツは、一人ではできません。
とくに育成年代では、保護者のサポートなくして、充実したスポーツ活動を送ることはできないと言えるでしょう。
澤井さんは「僕がサポートしているアスリートは『両親に感謝しています』と口を揃えて言っています」と話し、こんなエピソードを教えてくれました。
「メジャーで活躍する鈴木誠也選手は『僕を育てるのは大変だったと思います』と言っていました。スポーツを続けるのは、ある程度お金もかかります。子どもの頃のスポーツ環境を作るのは、保護者ですからね」
鈴木選手のお父さんのサポートぶりは有名で、小学生時代、自宅の喫茶店の横の倉庫にネットを張って、野球の練習をしていたことがテレビで取り上げられるなど、親子二人三脚でプロを目指してきました。
「彼はいまも両親と仲が良いですし、萩原智子さん、畠山愛理さんも、ご両親と良い関係です。僕は所属するアスリートに『マネジメントは運命共同体や』とよく言うのですが、両親は一番の理解者であり応援してくれる人。そう感じているアスリートは多いでしょうね」
サッカーも野球もチームスポーツであり、一人ではできないもの。
保護者だけでなく、指導者やチームメイトがいてこそ、サッカーができるんだという事実を、大人が言って聞かせてあげるのも大事なことなのかもしれません。