W杯、代表の躍進は喜ばしいが、日本がもっと強くなるために育成年代で必要な事は?
ドイツ代表、スペイン代表を破るなど日本中を熱くW杯日本代表。クロアチア代表とのPK戦で惜しくもベスト8には進めなかったものの、世界と戦える姿を見せてくれました。
しかし、今回も突破できなかったベスト8の壁。日本サッカーがさらに強くなるために、私たちは今回のW杯から何を学べばいいのか、育成年代でどんなことが必要なのかを池上正さんに伺いました。
池上さんの提言をもとに、みなさんのチームでも話し合ってみてください。
(取材・文島沢優子)
池上正さんの指導を動画で見る>>
カタールで行われたワールドカップでドイツ、スペインに勝利した日本代表(C)新井賢一
<<攻守の切り替えをどう教える?身体の向き、その時何を見ればいいのか、子どもたちに理解させる方法を教えて
<サカイク編集部からの質問>
今年最後の連載は、編集部からの質問になります。
サッカーをしているすべてのお子さんがプロを目指しているわけではありませんが、日本のトップがどんなサッカーをしているのかを知ることは一つの学びになると思います。
先日幕を閉じたW杯では、日本代表は初戦でドイツに、グループリーグ最終戦でスペインに勝利するなど着実に力をつけているように見えました。
一方で、他国の戦いを見て日本に足りないものを感じたサッカー関係者もいると思います。
池上さんがW杯を通じて感じた、日本が強豪国になるための課題、そのためには子どもの頃からどんなことを身に付けたらいいのか、という事をお聞かせいただけませんでしょうか。
<池上さんからのアドバイス>
今回は編集部からの質問です。ありがとうございます。
4年に一度こうやって世界のサッカーを一気に観られ、そこで私たちの国の代表が戦ってくれることは本当に幸せなことです。
ただ、毎回感じるのは、代表の強化には育成方法の進化発展が必要だということです。日本サッカー協会や識者も同じように育成に触れますが、明確な改革や対策が提示されていないようです。
■DF冨安健洋が語った「8強の壁」
奇しくも、8強の壁は何かと問われた冨安健洋選手が「日本人の育った環境だったり、サッカー以外のところもそうですけど、そこの本当の根のところなのかもしれない」と育成について言及しています(「日本人の育った環境、本当の根かも」 出典元:サッカーダイジェストWeb2022年12月6日配信)。