子育て情報『W杯、代表の躍進は喜ばしいが、日本がもっと強くなるために育成年代で必要な事は?』

W杯、代表の躍進は喜ばしいが、日本がもっと強くなるために育成年代で必要な事は?

新井賢一

四つめは、進化するサッカーの理解を深めることです。

『競争闘争理論サッカーは「競う」べきか「闘う」べきか?』(ソル・メディア)の著者でもある、鎌倉インターナショナルFCの河内一馬監督は、こう説きます。

「相手が邪魔しに来るのを、チームでどう攻略するか?がサッカー。それなのに、いまだに一対一で勝負できるか、とか、個の力といった話に終始している。ひとりが抜けたとしても、その次のプレーを他の選手が考えなくてはならないし、そこを理解しておかなくてはいけません。

すでに世界が日本の技術を認めています。足元の技術はあるけれど、サッカーが上手くできていません。数的優位を使っていません。


オシムさんがよくジェフの選手に向かって「おまえたちはサッカーをしていない」と話していました。オシムさん的な表現で言うとすれば「エレガントなサッカー」です。みんながワルツを踊っているように、コレクティブに連動して攻撃する。クロアチアなどがそうでした。中盤からワンツーを使ってどんどん進んでいく。相手を崩していく。そういう感覚が日本にはありません。

ぜひ議論してください。


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W杯、代表の躍進は喜ばしいが、日本がもっと強くなるために育成年代で必要な事は?


池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。

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