子育て情報『ベンチに監督・コーチが入らない、交代も自分たちで要求 子どもが自分で考え動くきっかけを作る「昌子源カップ」』

ベンチに監督・コーチが入らない、交代も自分たちで要求 子どもが自分で考え動くきっかけを作る「昌子源カップ」

この秋、島根県雲南市の大東ふれあい運動場陸上競技場にて「昌子源カップ」という少年サッカー大会が開催されました。

この大会は、島根県雲南市で活動する大東ジュニアフットボールクラブ(以下、大東JFC)が主催している大会で、クラブの代表を務める横山武志さんとガンバ大阪(※開催当時)の昌子源選手の父親で、長年サッカー指導にかかわってきた昌子力さんが島根県出身で旧知の仲ということもあり、地域の子どもたちのためになる大会にしたいと4年前から「昌子源」選手の名を冠して開催しています。

子どもたちが主体の大会でどんな光景が見られたかをお届けします。子どもの主体性を育てたいと思っているチームや保護者の皆さんは参考にしてみてください。

目次

・ベンチに監督、コーチが入らない
・時間管理や作戦決めも自分たちで行う
・大人が離れることで、子どもは自分で動くきっかけをつかむ


ベンチに監督・コーチが入らない、交代も自分たちで要求 子どもが自分で考え動くきっかけを作る「昌子源カップ」

昌子源カップ出場チーム全員で記念撮影(写真提供:大東JFC)

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■ベンチに監督、コーチが入らない

大会には大東JFCのほか島根県内や近隣の鳥取県、広島県などから全8チームが参加。4チームずつのリーグ戦ののち、上位決定戦が行われるレギュレーションで行われました。

大東JFCの横山代表は、以前よりサカイクの理念に共感してくれており、チームでの指導においても子どもたちの人間性を高めることを重視しています。

今年6月にはサカイクのイベント「池上カップ」も開催するなど、子どもを成長させることのみならず、保護者、指導者も学ぶ機会も作っています。


4回目となる今年の昌子源カップでは、池上カップのフォーマットを踏襲し、指導者が選手と同じベンチに入らず、対戦相手の指導者とともに本部ベンチで声を出さず見守る方法を採用。

ベンチに監督・コーチが入らない、交代も自分たちで要求 子どもが自分で考え動くきっかけを作る「昌子源カップ」

この大会では指導者たちは選手と離れ、本部ベンチで昌子力さんと一緒に試合を見ていた(写真提供:大東JFC)

そのようなやり方は初めてという指導者も多かったですが、「あの選手上手ですね」「普段どんな指導しているんですか」など指導者同士で交流をしていました

本部ベンチで監督たちと言葉を交わしながら試合を見ていた昌子力さんも、「こういう形式の試合は初めて体験したけど、大人がいなければいないで子どもたちも何とかするものだし、良いね」と評価していました。指導者の中には、「子どもたちとの距離感が分かった」と口にした方もいたそうで、離れてみることでの気づきもあったようです。

サッカー少年の親が知っておくべき
「サカイク10か条」

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