子育て情報『技術や熱量の差で3学年ミックスの縦割りグループ分け、学年ミックスで気を付けないといけないことは?』

2023年2月26日 12:00

技術や熱量の差で3学年ミックスの縦割りグループ分け、学年ミックスで気を付けないといけないことは?

3年生が勝手にやってしまう、ということはきっと起こるでしょう。その場合、3年生を6年生と一緒にやる時間も設けてください。3年生が6年生からパスをもらってゴールするといった体験をしてもらうのです。

例えば、3~6年生の縦割りでゲームをする際「3年生がゴールしたら3点ね」といった工夫をすると、子どもたちは勝ちたくて3年生にボールを集めるようになります。加えて、私は「君たち3年生は、1年生にどうしてあげたらいいかな?」と子どもたちに問いかけます。

そのように働きかけたとしても、子どもは毎日気持ちが変わります。3年生がうまくできない日もあります。そんなときは3年対1年、3年対2年というような学年対抗戦を行ったりします。


そうすると、1年生は懸命に守ろうとしますが、体格差やスピード、技術の差はあるので1年生は歯が立ちません。点差がついてきたら、「じゃあコーチが1年生のほうに入ろうかな」と私が入ったりして調整します。

■その人数でないと獲得できない技術、成長がある

技術や熱量の差で3学年ミックスの縦割りグループ分け、学年ミックスで気を付けないといけないことは?

(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)

最後に二つほど付け加えさせてください。

日本は低学年でも8人制で試合をさせる地域があります。ですが、3対3のフニーニョや、4対4のクワトロなど、もっと少ない人数で試合をさせましょう。その人数でないと獲得できない技術や成長があります。

もうひとつ。
グループ分けの基準にする要素は、ドリブルが上手いとかいった足が速い、体が大きいといったものになりがちです。そこに長けた子たちをピックアップしてしまうと、そういった要素でしか勝負できなくなります。

それを踏まえて、練習は見て考え判断するトレーニングを軸にしていただければと思います。

池上正さんの指導を動画で見る>>

技術や熱量の差で3学年ミックスの縦割りグループ分け、学年ミックスで気を付けないといけないことは?
池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。
京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。

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