子育て情報『「こんなに楽しそうにサッカーをする姿は久しぶり」と保護者も感激するブラジル名門育成クラブの指導とは』

「こんなに楽しそうにサッカーをする姿は久しぶり」と保護者も感激するブラジル名門育成クラブの指導とは

近年、海外の指導者が来日し、日本の子どもを指導する場が増えてきました。そのときに、海外の指導者が口をそろえて言うのが「日本の子どもたちは、コーチの言うことをよく聞く」という言葉です。

その反面「日本の子はシャイで、自分を表現しようとしない」という言葉も聞かれます。自己表現が苦手なのは子どもだけに限らず、大人にも通じることで、日本人の特性なのかもしれません。

日本の中だけで生活するのであれば、とくに不自由はしませんが、ことサッカーというグローバルなスポーツにおいて、「自己表現が苦手」というのは、マイナスに働くこともあります。

そこで今回は日本の育成年代で長く指導し、サッカー王国ブラジルの名門育成クラブ「クルゼイロ」のジャパンスクールで指導をする小林弘典コーチに、「子どもたちの感情を解き放つためにしている、ブラジル人コーチの仕掛け」について話を聞きました。

ブラジル人コーチは「自ら考えて動く」「自己主張する」といった部分に、どのようなアプローチをしているのでしょうか?
(取材・文鈴木智之)

目次

・日本の子どもは失敗するとベンチを見る
・集団の一員として振舞えるが、個になると弱い日本の子ども
・もじもじしていた子たちが積極的に!「楽しい」環境を作ることが大事
・「こんなに楽しそうにサッカーをする姿は久しぶり」と保護者も感激
・サッカーする上で感情を出すのが必要な理由


「こんなに楽しそうにサッカーをする姿は久しぶり」と保護者も感激するブラジル名門育成クラブの指導とは

写真提供:クルゼイロキャンプ

■日本の子どもは失敗するとベンチを見る

"クルゼイロジャポン"は東京のスクールの他に、今春三重に開校予定。春休みや夏休み等に、ブラジルからコーチを呼び、短期キャンプを実施しています。


小林コーチは、ブラジルから来たアドリアーノコーチに「日本の子どもたちの話を聞く姿勢は素晴らしい」と感心されたそうです。

「日本の子たちは、なんて良い教育を受けているんだ! と驚いていました。ですが、いざサッカーの練習が始まると、ミスを恐れ、失敗するとベンチやコーチを見る子がたくさんいました。極めつけは、ゴールを決めたのに誰も喜ばないこと。これにはびっくりしていました」

■集団の一員として振舞えるが、個になると弱い日本の子ども

アドリアーノコーチは、「日本の子は点を取っても嬉しくないの? あの子たちはサッカーを本当に好きでやってるの?」と質問をしてきたそうです。

そこで小林コーチが「彼らは、枠からはみ出すことがあまり得意ではないのではないか」と答えると「子どもはもっと自由でいいし、何よりサッカーというスポーツは自分の感情を出さなければ絶対に勝てないし、上達もできない」と言われました。両者は「子どもたちに感情を発露させることに対して、私達はもっと取り組まなければいけない」

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