主体性を持たせるにはどうしたらいい? 見守るのと放置のさじ加減は? 今までの情報をアップデートする保護者セミナー
「自分で考えるサッカーを子どもたちに」をテーマに、子どもたちの自立をサポートする保護者のための情報を発信する「サカイク」が、保護者セミナーを開催。
サッカーをする子どもを伸ばしたい、今の時代の子育てに情報をアップデートしたい保護者の皆さんが参加しました。
質疑応答では多くの保護者の方から、子どものために家庭でできることは何?過干渉・過保護にならないようにサポート方法を知りたいという声をお寄せいただきました。その様子の一部をお伝えします。
(構成・文:前田陽子)
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子どもを伸ばす親の心得をお届け!
■親は子どもが選択、決断できる環境作りを
今回講師を務めたのは、サカイクキャプのヘッドコーチを務める菊地健太コーチ。シンキングサッカースクールのコーチとして、週に300人を超える子どもたちにサッカーを教えています。また自身も4児の父でもあり、親として心がけていることも教えてくださいました。
申し込みの際にいただいていた質問で多かったのが、「主体性と放置の境目がわからない」というもの。
自分でできるようになってほしいと思う反面、何もしないことは放置になってしまわないかというお悩みです。
それに対して菊地コーチからのアドバイスは、「子どもを伸ばすために親ができることは、子どもが選択、決断できる環境を作ることが大切」というもの。
5年生だからここまでやれるはず、できなければならないというハードルを設けず、子ども一人ひとりの成長に合わせて選択の種類や決断の種類を親が見極めること。そして、日頃の生活の中で、親が一方的に決めて子どもにやらせるのではなく、小さなことから対話をして子ども自身が決めていくことが大事だそう。
小さなことでも少しずつ自分で決めることで、自分で決断ができるようになり主体性が育まれてくるとコーチは言います。
例えば「明日の試合は8時集合」ということだけを子どもに伝えます。そして「何時に家を出たらいいかな」とか、「送って行く?」「朝ごはんは何時に食べる?」など、子どもに問いかけをして決めさせるのです。
もちろん、子どもなので寝坊をしたり、時間を守れなかったりという失敗はあります。
失敗から学ぶことは多いので、そこは気にせずまずは、選択する環境作りを意識することが大事だと語ります。
■子どもが決めたことを否定すると、思考停止してしまう
そして、子どもが決めたことは尊重してあげることが大切なポイントだそうです。