選手のノイズになるから細かい声かけをやめたら、チームが盛り上がってない印象に...... 試合中の声かけ、何を心がければいい?
試合中は良いプレーを(ボールに絡んでなくても)とにかく見つけて褒める、アドバイスはプレーの合間に「逆サイド空いてたよ、見えてた?」「後で呼んでたのは聞こえてた?」などの気付きを与える程度に留め、細かい振り返りは試合後にする事を意識しています。
選手もその方がやりやすいらしく、逆にこちらのメッセージをよく聞いてくれるようになりました。
ただ、そうなると相手チームのベンチと比べて自チームのベンチが盛り上がっていない、選手の後押しをしていない、という雰囲気になり、何となく試合全体の空気も押し込まれたものになる印象を受けています。
選手にもチーム内で良いプレーを褒める、意思表示をする、という声を出すように伝えていますが、まだ試合の空気を動かす程にはなっていません。
池上さんは試合中のベンチからの声かけはどのような事を心がけていらっしゃいますでしょうか? また、チームを盛り上げるベンチからの声かけについてアドバイスをいただけると嬉しく思います。
以上よろしくお願いいたします。
<池上さんからのアドバイス>
ご相談ありがとうございます。
拙書も読んでくださったようで、ありがとうございます。
さて、試合に勝っても子どもたちがこころから喜んでいなかったと反省した、言い過ぎだったという結論に達して過度な声かけをやめたら、ベンチがおとなしいことに気づいた、とあります。
「相手チームのベンチに比べて盛り上げっていない」と、対戦相手のベンチと比較していますが、このベンチが指導者が盛り上げていたのか、選手だけで支えていたのでしょうか。いずれにしろ、大人が引っ張らないと静かになってしまうことの原因を探らなくてはなりません。
■声が出ていなかったのはどうしてか、を子どもたちに問いかけよう
「自分たちの仲間がピッチで戦っていて、いいプレーがあっても声が出ていなかったね。どうしてだろう?」
まずは、子どもたちに問いかけてください。
4種(小学生)の監督さんのなかには「自分たちのプレーで観ている人を喜ばせよう」と子どもに伝える方もいらっしゃいますが、私は違和感があります。小学生がサッカーをするときは、自分たちが嬉しくて、楽しくてたまらない。それしかないはずです。
ここでいう「自分たち」は、試合に出ているレギュラーも、ベンチにいるサブのメンバーも全員のはずです。サカイク公式LINEアカウントで
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