子育て情報『一人ひとりのプレー機会を増やし適切な育成につながる「スモールサイドゲーム」の環境の作り方』

一人ひとりのプレー機会を増やし適切な育成につながる「スモールサイドゲーム」の環境の作り方

日本サッカー協会(JFA)は2011年に、ジュニア年代(4種)のサッカーを11人制から8人制に変更。人数を少なくすることで、一人あたりのプレー機会を増やし、適切な育成環境の創出を目指しました。

それと同時に「低年齢期には、スモールサイドゲームを活用しよう」という指針も出しています。スモールサイドゲームとは、少人数、小スペースで行うゲームのことで、3対3や4対4、5対5、6対6といった形式を指します。

8人制導入からおよそ10年を経た、2022年1月。JFAは「スモールサイドゲームガイドライン」を発表し、U-10以下にスモールサイドゲームを推奨することを、改めて打ち出しました。

そこで今回は、日本サッカー協会の技術委員会で普及ダイレクターを務める中山雅雄さんに「スモールサイドゲームが、子どもたちの成長に及ぼすメリット」について、話をうかがいました。

記事後編では「スモールサイドゲームをする際のグラウンドの作り方や指導者の心構え」について紹介します。

(取材・文鈴木智之)

目次

・スモールサイドゲームに適正なピッチサイズ
・そのゲーム形式が本当に子どもたちのためになっているのか、を考えよう
・子どもとプレーするときこそ、大人は手を抜かずに真剣にやろう
・普及現場で広がりを見せつつあるスモールサイドゲーム
・プレー機会の増加だけでなく、サッカーを楽しむ環境づくりでもお薦め


一人ひとりのプレー機会を増やし適切な育成につながる「スモールサイドゲーム」の環境の作り方

(C)JFA

<<前編:JFAが推奨!少人数、小スペースでの「スモールサイドゲーム」が適切な育成につながる理由

スモールサイドゲーム推奨サイズ
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■スモールサイドゲームに適正なピッチサイズ

スモールサイドゲームを導入するにあたり、ハードルになるのがピッチのサイズです。指導経験の浅いコーチの中には「どのぐらいが適正なのだろう?」と悩む人も多いのではないでしょうか?

JFAが発表した「スモールサイドゲームガイドライン」には、8人制ピッチを基にしたピッチ設定が、わかりやすく提示されています。


一人ひとりのプレー機会を増やし適切な育成につながる「スモールサイドゲーム」の環境の作り方
一人ひとりのプレー機会を増やし適切な育成につながる「スモールサイドゲーム」の環境の作り方
一人ひとりのプレー機会を増やし適切な育成につながる「スモールサイドゲーム」の環境の作り方

(C)JFA

これを参考にすると、8人制のピッチをベースに作ることができるので、手間もそれほど多くはなく、幼児、小学1・2年生であれば一度に6面、小学3・4年生であれば4面を作ることができます。

■そのゲーム形式が本当に子どもたちのためになっているのか、を考えよう

中山さんは「小学校の校庭で活動しているチームを見ていると、小学6年生の8人制コートで低学年が試合をしていて、そこでは人とボールが入り乱れている一方、隣のコートはがら空きで、誰も使っていないことがあります」と話し、こう続けます。

「そのゲーム形式が、本当に子どもたちのためになっているのか? を、指導者を含めた我々大人が、改めて考えるべきなのではないでしょうか」

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