プロになった今も自分でシューズを磨くという柴崎岳選手が語る、スパイクのこだわりとキック制度を高める練習
サッカー選手にとって大切なシューズ、そのこだわりについて、契約メーカー「アンブロ」を展開するデサント社にて1日社員として活動した柴崎選手に聞きました。
小学生の頃にやっていた、キックの精度を高めた練習についても話してくれました。
(取材・文:前田陽子)
プロになった今でも自分でシューズの手入れをするという柴崎岳選手
<<関連記事:「子どものころから、自分のプレーを自問自答するタイプだった」という柴崎岳選手の考える力とは
サカイク公式LINEアカウントで
子どもを伸ばす親の心得をお届け!
■シューズでこだわっているのはフィッティング
正確なパスから攻撃を組み立てる柴崎選手にとって、スパイクとボールとの相性がとても大事だと言います。
「シューズでこだわっているのは履いた時のフィッティングです。自分の足に対して不快な部分がないかどうかを、履くだけでなくてちゃんと動いて確認します。自分のプレースタイルの中でキックの部分は非常に重視しているし、大事なポイント。
ボールを蹴った感覚、技術もそうですが、思ったところにボールが行くかとか、そういうところを重視しています」
■自分のスパイクは自分で手入れしている
試合では前後半でスパイクを履き替えるという柴崎選手。それは長くいい状態でスパイクを履くためだそう。試合で履く2足と練習用で2足。長いと半年ほど同じものを使用しているそうです。
レザーのスパイクは手入れをしないとすぐにダメになってしまいます。チームに用具係の人がいますが、スパイクの手入れはご自身でされています。
「チームにも用具係がいますけど、自分のスパイクは自分で管理をしています。使用後、水で汚れを落として、拭いて、オイルを塗って皮のいい状態を保っています。
時間にしたら5~10分くらい。子どものころは、自分で手入れはしていなかったですね。使う物は綺麗な方がいいし、自分のスパイクなので自分できれいにした方がいいと思うので、子どもたちにはやってほしいです。どんなスパイクでも、土などの汚れを落とさないと、すぐにダメになってしまうものです。ちゃんと手入れをしていけば、自分の足に馴染んだ状態で履けます。皮の状態によって蹴った感覚も変わります」
シューズのケアを親に任せっぱなしの子は多いと思いますが、自分がサッカーで使う道具だからこそ、自分で手入れして大事に使うことで良いプレーにつながるのです。