ボールコントロールの理由・意味、チームとしてどうプレーしたいか ワーチャレ優勝のバルサがトレーニングで意識していること
8月下旬に行われた、U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ。優勝を果たしたのが、スペインの名門FCバルセロナです。
過去に何度も出場しているバルセロナですが、今大会はMVPを獲得したジャン・リソス・トレス選手(7番)を筆頭に、ゴールを量産したディバイン・ジョン選手(9番)、エクトル・オヤナ選手(11番)、ケイタ・ママドゥー選手(17番)など多くのタレントを擁し、歴代最強クラスのチームでした。
準決勝では横浜F・マリノスプライマリーから8ゴール、決勝戦ではSORISSO SELECTから3ゴールを奪取。大会7試合で28ゴールをあげる、圧倒的な強さを見せつけました。
選手個々の技術、身体能力、そしてチームとして攻守に連動したスタイルを、どのように実現させているのでしょうか?決勝戦終了後、ジョルディ監督に話をうかがいました。
(取材・文:鈴木智之、写真:新井賢一)
※カッコ内の数字は今大会での背番号
大会7試合で28ゴールをあげ、圧倒的な強さで優勝したFCバルセロナ(C)新井賢一
<<関連記事:今年も熱い試合がたくさんあったワールドチャレンジ2023を振り返る
■ソレッソセレクトのプレーに飲み込まれた部分もあった
――優勝おめでとうございます。決勝戦(3-1で勝利)を終えて、試合の感想をお願いします。
ジョルディ立ち上がりにコーナーキックから失点してしまい、最初は緊張もあって落ちつかないように見えましたが、徐々にプレーの仕方を取り戻してきました。相手チームの戦いは素晴らしかったですが、最終的に良い結果を出すことができてうれしいです。
――対戦したSORISSO SELECTの印象について聞かせてください。
ジョルディとてもフィジカルが強いチームでした。マンツーマン気味にハイプレッシャーをかけてくる勇気に驚きました。それもあって、我々は簡単にプレーすることができませんでした。また、相手のダイレクトプレーに巻き込まれる時間もあり、とくに立ち上がりは、相手のプレーに飲まれた部分もあったと思います。すごく良いチームでした。
サカイクの最新イベントや
お得な情報をLINEで配信中!
■ボールをコントロールする意味を教えることが大事
――バルセロナの選手の基礎技術の高さは、大会を通じて群を抜いていましたが、トレーニングで、どのようなことを意識していますか?
ジョルディ当然、ボールをコントロールする技術は必要なのですが、コントロールをすることイコール、次のアクションの準備です。