初出場で準優勝、ソレッソセレクトが普段別のチーム所属の子たちによる「選抜チーム」を大舞台に送り出すために心がけたこと
U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジで、準優勝に輝いたSORISSO SELECT。ソレッソ熊本、鹿児島、宮崎の選抜チームで、ソレッソ熊本U-15は、先頃行われた『日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会』で全国2位に輝くなど、目覚ましい活躍を見せるクラブです。
ソレッソ熊本U-12を率いる広川靖二代表(以下広川)に、準決勝、決勝戦終了後に話をうかがいました。
(取材・文:鈴木智之、写真:新井賢一)
決勝戦では早い段階で先制点を奪ってバルサにプレッシャーを与えたソレッソセレクト(C)新井賢一
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■普段別の場所で練習している子たちをチームにするために心がけていたこと
――準決勝ではヴィッセル神戸U-12に1対0で勝利しました。感想をお願いします。
広川ボールを動かされるというか、持たれるのはある程度覚悟の上でしたが、やっぱりヴィッセルさんは上手でしたね。子どもたちだけで中盤を整理するのは難しかったので、ハーフタイムを使って改善しました。
前半はふわっと入ってしまったので、前半の飲水タイムまでに何人か交代したのですが、フレッシュな子たちを入れたことで、うまくいったかなと思います。
もうちょっと、チャンスのときは堂々とやってほしいと思っていて、後半の最初の方は何回かその形が出ました。とはいえ準決勝という大きな舞台で、緊張がある中で「硬くなるな」というのは酷かなと。
今回のチームは各地の選抜ですが、僕は毎週顔を合わせている子たちです。コミュニケーションを取っていく中で、今までの歴史として、熊本の子たちが、先輩たちの存在を意識している部分もあったかもしれません。彼らは堂々とプレーしていました。
ソレッソ宮崎や鹿児島は作って間もなく、チームとして大舞台に立った経験が少ないので、僕らがサポートしてあげなければいけないと思っていました。彼らを気持ちよくピッチに送り出すために、声がけや心づかいはしているつもりです。
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■今回の挑戦を見て「俺も出たい」という気持ちが生まれてくれればいい
――ソレッソ熊本U-15の選手たちが、クラブユース選手権で全国2位になりました。
彼らが成し遂げたことは、ジュニアの子たちにどんな影響がありますか?
広川影響という意味では、うちの子たちだけに限らず、日本中の街クラブの指導者から、エールや感謝の連絡をもらいました。