8人制より幅もスペースもある中でどうプレーすればいいか、2年連続準決勝進出のヴィッセル神戸が「ワーチャレ」で感じた課題
U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジで、2年連続ベスト4に進出したヴィッセル神戸U-12。昨年度は準優勝、今大会は3位と好成績を残しました。
意図のあるボール保持から相手の守備を攻略し、ゴールを奪う姿は大会屈指の完成度でした。
昨年に続き、チームを率いる坪内秀介監督(以下、坪内)と選手にラウンド16(3-1)と準決勝(0-1)終了後、話を伺いました。
(取材・文:鈴木智之、写真:新井賢一、高瀬波音也)
準決勝ではソレッソセレクトと対戦(C)新井賢一
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■相手のどこの間を壊していくか、その判断が足りなかった
――SORISSO SELECTとの準決勝(0-1)では、相手のフィジカルや高さに手を焼いた印象を受けました。試合を振り返って、感想をお願いします。
坪内攻撃が縦に早くなってしまいました。もっとボールを保持して、相手を横にずらして、ひとつずつラインを押し上げたかったのですが、相手の重心がかかっている方へスルーパスを出したりと、攻撃面で急ぎすぎてしまいました。
判断の部分で、狭いところに行くのではなく、方向転換してとか、立ち位置をとって、相手のどこの間を壊していくか。そのあたりを、前半からできればよかったです。
相手の守備が整っていない状況であれば、カウンターを仕掛けてもいいのですが、相手のブロックがしっかりしている状況でパスを差し込んでいたので、センターバックを引き出したりとか、相手の矢印を観てとか、もうちょっと相手を食いつかせてから攻撃したかったです。
「バルサと決勝で戦いたい」という想いから、高揚してしまった部分もあったと思います。そんな状況でも冷静に判断できるようにならないといけません。メンタル面も含めて、いい経験になりました。
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■普段より幅もスペースもある中でどうプレーすればいいかが課題
――SORISSO SELECTの印象はいかがですか?
坪内フィジカルで優位性を作られるのはしょうがないと思っていました。シンプルにボールを動かしてサイドの勝負、FWの質の勝負を挑んでくる中で、ある程度ピンチになる場面もあるだろうとは思っていました。
その中で選手たちは気持ちを見せて、粘り強くやってくれたと思います。