「別のスタイルのサッカーでは何もできない選手にならないように」アイリスFC住吉の育成理念
先日行われたU-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ。予選リーグを1位で通過し、決勝トーナメントに進んだアイリスFC住吉。
ラウンド16でエコノメソッド選抜に僅差で敗れましたが、攻撃的なスタイルが印象的でした。ラウンド16の試合後、久保秀太郎監督(以下、久保)と選手たちに育成の話や試合の話を伺いました。
(取材・文:鈴木智之、写真:新井賢一、高瀬波音也)
グループリーグでは川崎フロンターレと対戦したアイリスFC住吉(C)新井賢一
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■チャンスに決めきる力があれば......
――試合の感想をお願いします。(ラウンド16で勝てばバルサとの対戦だった)
久保もう少し、チャンスに決めきる力があったら、結果も変わったのかなと思います。うちのストロングポイントである9番、10番のところをうまく抑えられたなという印象です。それ以外のところは、どちらに転んでもおかしくないゲームだったと思います。
■別のスタイルのサッカーに触れたときに何もできない選手にならないようにする
ジュニア年代でどんなことを意識しているか語ってくれた久保監督(C)高瀬波音也
――上にジュニアユースのカテゴリーもある中で、ジュニアではどのようなことを意識して指導をしているのでしょうか?
久保あまり偏らないようにというか、アイリスのカラーを出しすぎず、高校、大学で活躍できる選手の育成を考えています。別のチームに行って、スタイルの違うサッカーに触れたときに、何もできない選手にならないようにすることが大切です。基本的なところを押さえて、次の世代にバトンを渡すイメージです。
■ジュニア年代では詰め込みすぎない
――アイリスFC住吉出身の選手は、高校年代の強豪チームにたくさんいますよね?
久保そうですね。高校でキャプテンをしていたり、チームの中心としてやっている子も多いです。先々で活躍できる選手になってもらいたいと思っています。なので、ジュニアではあまり詰め込みすぎず、基本的な個人とグループのところを指導して、ジュニアユースになってプラスアルファしてという形でやっています。――OBで有名な選手というと誰になりますか?
久保よくメディアに出ているのは、コンサドーレ札幌から名古屋グランパスに行った中島大嘉です。彼のジュニア時代には、関わらせてもらいました。